実録・スズメバチに刺された!! その対処法とは!? その2

実録・スズメバチに刺された!! その対処法とは!? その1

において、小学生だった私はスズメバチに襲われた彼に対し、“池に入って患部をよく揉め?”とアドバイスしました。

結果としては“無事”だったものの‥ホントにコレって正解だったのでしょうか‥?

「池に入って患部をよく揉め」は正しい処置だった?

佐渡市消防本部のホームページに応急手当として以下の手順が紹介されています。

1.刺されたらその現場からすぐ数十メートル離れる。(巣から離れる)
2.刺された傷口を流水でよく洗い流す。ハチの針が残っている場合は、指でつまんで毒液を再注入しないようにそっと抜く。
3.爪などで傷口周囲を圧迫し、毒液をしぼり出す。(ハチ毒は水に溶けやすいので、傷口から毒液をしぼり出すように、もみながら流水にさらすと効果的)
4.抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏などがあれば塗布する。
5.濡れたタオル等で冷やし、安静にする。

決して”キレイとは言えない水”で“流水”ではなかったにせよ、当時、私が彼に行った「池に入って患部をよく揉め、揉みしだけ」のアドバイス、上記の

3.爪などで傷口周囲を圧迫し、毒液をしぼり出す。(ハチ毒は水に溶けやすいので、傷口から毒液をしぼり出すように、もみながら流水にさらすと効果的)

においては、緊急的な応急処置としてはほぼ完璧であったように思いません‥??

ちなみに「ハチに刺されたらおしっこをかける」というおばあちゃんの知恵袋的な話を聞いたことがある人も多いかと思います。

が、これは“全くのウソ” = “都市伝説”でした。
ググってみたところ、
「おしっこに含まれるアンモニア(アルカリ成分)が毒(酸性成分?)を
<中和>させる」
ということらしいです。

が、ハチの毒はアミノ酸を基がとした化合物、つまりは“複合的なタンパク毒”らしいので、<中和>などとは全く関係のない話です。
(中和 : 「酸性」+「アルカリ」=「水」と「塩(えん)」)

そもそもの話‥。
たった今出したおしっこにはアンモニア成分は含まれていません。

長時間放置することにより、おしっこに含まれる尿素アンモニアに変化する、だけ。

ならば、“緊急避難”としてあの時‥。

その場に居合わせたみんなでスズメバチに襲われ刺された”彼”の患部、「右のおしり」・「太ももの内側の付け根」に代わる代わるj小便を掛け続けながら「よく揉んで‥」という方法も有効だった‥? ww

2度目が危険‥”アナフィラキシー・ショック”

「普通は」数カ所刺されたくらいでは、痛くて腫れはするもののどうということはありません。「大抵は」‥。

痛みは数時間~1日程度、腫れ等の症状も数日で無くなります。

怖いのは‥【海水浴】クラゲに刺された!! どうする!? その1でも述べたように、“アナフィラキシー・ショック”です。

アナフィラキシー・ショックは、体が毒に対処しようと過剰に反応している状態です。一般に刺されて数分から15分くらいで発症し、その程度は人によって違いますが全身性じんましん・下痢・くしゃみ・咳・意識朦朧・ショック症状・呼吸困難・嘔吐・脱力感・血圧低下等の症状がでます。

“ハチに刺された”ことによる死亡の大部分は、この“アナフィラキシー・ショック”によるものです。

人体、“アレルギー反応”は、その毒の注入量に関わらず起こります。

通常、“アナフィラキシー反応”は数分~10数分以内に現れますが、遅延反応(2~14日後)もありますので油断は禁物‥。

「これまでに一回ハチに刺された」ことで“ハチ毒”の抗体を持つ人の割合は、8~10%(100人に8~10人)くらいl。

で、これによって「生命に関わるような全身症状が出現する人」の割合は2%ほど、らしいです。

これと同じ“アレルギー反応”である“食物アレルギー” においても同様に“アナフィラキシー・ショック”を起こすことを考えると‥

殊更にスズメバチに刺された場合だけ、を考えすぎ、心配しすぎる必要はないのかな‥とも思います。

どうしても心配な方は医療機関でアレルギー検査を受けることが出来ます。
基本的に保険適用で3割負担、4~8千円ほどというのが一般的な料金のようです。

その他さらに詳しく知りたい方は「ファイザー アナフィラキシーってなあに.jp」へ。

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