先日、郵便ポストにチラシが入っていました。
「ハワイアン ロミロミ」
「何のこっちゃ‥??」
と思った方、いますか?
で、チラシの続きには、
ロミロミとは、「ハワイで伝統的に行われてきたヒーリング」です。
「オイルを使い、全身を揉みほぐし、リラックスさせるための技術で、ハワイの民間医療として定着していたもの」です。ロミロミで得られるヒーリング効果は、「リラックス効果」「血行促進」「リンパの流れの促進」「筋肉のコリの改善」「健康維持」「ダイエットのサポート」「ストレスや不安の解消」「気持ちの安定」「免疫力UP」など。
とありました。
「つまりは「ハワイ式のマッサージ術」のことなのかな‥?」
チラシですので情報量は限られており、たぶんこの程度のことしか伝わらないだろうな‥と思ったので、この場でもう少し詳しくご紹介していきたいと思います。(地元の個人開業の女性を応援したいという思いを込めて)
「ロミロミ」は英語で「Lomi Lomi」
さっそく「Lomi Lomi」でググってみたところ、「hawaiian massage」として世界的には普通に紹介されています、やっぱり。
なら始めから、
「ヒーリング」なんて書かずに「ハワイ式マッサージ」って書けばイイのに‥?
いや、そこには日本の法律上の壁が立ちはだかっているのです。
日本には「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」というものがあって、マッサージ行為は医業類似行為とされているために「マッサージ」を名称として使用する事はできません。
なので皆さん、マッサージ業に似たような店を開業する際、「ボディケア」「リラクゼーション」「リフレクソロジー」「アロマテラピー」「整体」などと言い換えているのです。
ちなみに「ロミロミ」については発祥地であるアメリカでは公式に国家資格として取り扱われています。日本の「マッサージ師」の国家資格と同じです。
尚、以下、当記事においては便宜的に「マッサージ」という表現を使用させて頂きます。
ロミロミ (Lomi Lomi) とは?
「古代ハワイアンが医療として行っていた伝統的な癒しの方法」のことです。
「ロミ」とはハワイ語で「揉む、押す、圧迫する」、英訳で「マッサージする」という意味。
この、古代の「ロミロミ」はハワイ国王・カメハメハ2世(1797年~1824年)の統治下において伝統的な宗教と共に禁止されてしまいます。
こうなると、古代ハワイアンたちは文字を持たなかったため、「ロミロミ」の文化を後世に伝統を伝えようとする人たちにとっては、口伝(くでん。くちづたえ)か、手足の動き(ジェスチャー)に頼るしかありませんでした。
このような困難な歴史的な流れを乗り越えて脈々と受け継つがれ、何とか生き残った古代ハワイアンの貴重な叡智、これが「ロミロミ」です。
ロミロミ (Lomi Lomi) の特徴
「ロミロミ」が他の「マッサージ」と大きく違うとされている点は、施術者は単なる「技術士」ではなく「専門セラピスト」によるもの、という事にあります。
マッサージの特徴は、ハワイの波を表現しているとも言われている穏やかで優しいリズムです。
また、他のマッサージには決まった流れがある程度あるものの、ロミロミはヤシの木の間を吹き抜ける風のように自由な施術法なので、1つとして同じものはありません。
このようにマッサージを行う側と受ける側の双方によって最良の効果が生み出されるという独特の施術法のために、セラピストの違いで同じ手技であっても感じ方が違ってくることもあるので、最適の施術法を自ら探していけることも醍醐味と言えます。
さらに、力が一点に集中してしまう指圧系のマッサージとは違って肘から手首の前腕全体を使っての施術であるため、次の日に揉み返しがきてツライということがないというのも特徴の1つです。
(画像出典 : Heart n’ Hands Massage)
ロミロミ (Lomi Lomi) の効果
「ロミロミ」は元々、「マナ」(自然と大地のエネルギー)を操ることのできる優秀な神官「カフナ」が行っていた病気を治す崇高な行為で、神事としての儀式でした。
身体のみならず精神面からの深い癒しで働きかけることから「ロミロミ」は、世界で最もスピリチュアルなヒーリングマッサージと言われています。
・疲労回復
・新陳代謝の向上
・冷えやむくみ解消
・首や肩の筋肉のコリをほぐす
・慢性的な頭痛、腰の痛みの癒やし
・ストレス解消
リンパに沿ったオイルマッサージでの心地良さとともに、体内循環の活性を得られます。
ロミロミ (Lomi Lomi) の資格を得たい
一般社団法人国際セラピスト認定協会というのが見つかりました。
でもまあ、もしも私が選ぶならば、ロミアロハの方ですが。
あとはご自身で判断なさってください‥ <(_ _)>
最後に、ハワイでの「Aloha(アロハ)」。
日常的には「こんにちは」「さようなら」などの挨拶として使われているのはご存じの通りですが、実際には「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」などの意味でも使われるそうです。
この点、なんか「日本語の曖昧さ」に似かよっていて妙に親近感を感じませんか?
(直近で言うなら「ヤバい」でしょう。「? ヤバい??」の人は情弱(情報弱者)ってことでマジで「ヤバい」ですよ?)
更に掘り下げてみると、この「Aloha」、
Akahai ‥ 優しさ・思いやり
Lokahi ‥ 調和・協調性・結束・融合
Olu’olu ‥ 心地良さ・喜びを持って柔和に
Ha’a Ha’a ‥ 謙虚・素直な心・ひたむき
Ahonui ‥ 忍耐・我慢強さ
いわゆる「縦読み」、頭文字をとってみると「ALOHA」となりますね。
つまり「Aloha」とは、全てを受け入れる心を持っての「真の愛」の意味です。
ポリネシア人であるハワイ人、これまた陸海の孤島のニッポン人となんか似かよっていると感じないでしょうか?
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