別の毒アリ・「アカカミアリ」発見の報道について

「アカカミアリ」 = tropical fire ants 。

報道によると、神戸市は2017年6月21日、ポートアイランドにある神戸港のコンテナヤードにおいて、今度は「ヒアリ」とよく似た毒アリ「アカカミアリ」が約100匹見つかったと発表した。

「アカカミアリ」は国内では過去に博多港で貨物船のコンテナ内から発見されたという例はあるものの、屋外で見つかったのは離島以外では初めてで、神戸市は「見慣れないアリには触らないように」と注意を呼びかけている。

(参考記事 : 殺人アリ「ヒアリ」国内初の確認の報道・その「ヤバさ」について)

「アカカミアリ」とは??

「アカカミアリ」は、ハチ目スズメバチ上科アリ科フタフシアリ亜科に属するアリで、アメリカ合衆国南部、中央アメリカ、南アメリカ北部、カリブ諸島が原産地です。

世界中の熱帯から亜熱帯に人為的に分布・拡大しており、米軍の物質輸送にまぎれ込んで侵入したものと考えられています。

日本では南西諸島(沖縄本島・伊江島)、小笠原諸島の硫黄島火山列島(硫黄島)に侵入・定着しています。

日本では特定外来生物に指定されています。

「アカカミアリ」は体長3mm~5mmほど(ハタラキアリ)。体色は赤茶色(赤褐色)で、見た目は「ヒアリ」とよく似ています。

毒針を持っていて、刺激を受けたりすると防衛のために集団で咬みつき、腹部の針で猛烈に刺してきます。これが原因でアナフィラキシーショックを引き起こす危険性があるものの、その毒の強さは「ヒアリ」ほどではないため死亡例は報告されていないそうです。

(アナフィラキシーの詳細については以下の過去記事をご覧下さい。

【海水浴】クラゲに刺された!! どうする!? その1

実録・スズメバチに刺された!! その対処法とは!? その2

殺人ダニ「コナヒョウヒダニ」「マダニ」とシンドローム症候群とイスラム教 )

先月2017年5月26日尼崎市での荷下ろし作業中に、中国から運ばれ神戸港で陸揚げされたコンテナの1つの内部で「ヒアリ」のコロニーを発見

「現時点では「ヒアリ」が日本の当該地域周辺に定着し繁殖している可能性は低いと考えられる」ものの、

「念のために殺虫剤・捕獲トラップを設置し「ヒアリ」が侵入していないことを確認するための緊急調査を開始」。

2017年6月18日、やっぱり、コンテナ外部に「ヒアリ」が流失していたことが判明。

(参考記事 : 殺人アリ「ヒアリ」国内初の確認の報道・その「ヤバさ」について)

その一環として、神戸市や環境省がコンテナヤード内で調査・目視点検していた際に、20日、環境省の職員らが「ヒアリ」の発見場所から約120メートル東側の舗装の亀裂2カ所で「よく似たアリ」、約100匹を確認して直ちに殺虫剤で駆除。

専門家が21日、「アカカミアリ」と確認した、という流れです。

今回の件においても、「女王アリ」というキーワードについては、今後も是非とも、ご注目下さい。

(追記 : 2017/06/27)

今度は大阪でも発見。

大阪南港で、毒性のある特定外来生物のアカカミアリが見つかりました。

環境省などによると、今月17日にフィリピンから大阪市住之江区の南港に到着したコンテナに、アカカミアリが数匹いるのが見つかりました。

環境省などは26日、コンテナが一時的に置かれていた南港や岸和田市、枚方市で目視の調査と罠の設置を行ったということで、定着していないか調査を続けています。
(関西テレビ)

(追記 : 2017/07/05)

昨日の <大阪・南港で「ヒアリ」の女王(の死骸)を発見>との報道について。

個人的には、「南港は「アカカミアリ」でしょ‥? 」と思っていたので、「誤報道」への謝罪を期待していたところ、どうにも本当に「ヒアリ」らしいです‥。

ここは「アカカミアリ」記事ですので、詳しく「ヒアリ」について知りたい方は、以下へ‥。

殺人アリ「ヒアリ」国内初の確認の報道・その「ヤバさ」について

 

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