コンビニ各社の横並びの《700円くじ》の秘密は【客単価】にあり

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セブン・ローソン・ファミマ等々、どこのコンビニもまったく横並びのサービス、

「キャンペーン期間中の 700円 の購入ごとのスピードくじチャレンジ」

やってますよね。

ワンコインの「500円」ならともかく、なぜ中途半端な「700円」なのか?

不思議に感じたこと、ありませんか?

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「700円」の秘密は「客単価」にあり

言うまでもなく「客単価」とは、 お客さん一人当たりの買い上げの総額のこと、です。(100円しか使わない客+1000円も使う客、「客単価」は(100+1000)÷2=550 (円))

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の統計データを調べてみたところ、JFA正会員であるコンビニ8社((株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソン)の「客単価」は以下のように上限「600円」がネックとなっています。

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プラスもう一品お買い上げを狙っての「700円」。

少しでも売り上げをあげようとする苦肉の策としてのキャンペーンなのです。

(注 : (株)セコマ =  コンビニ「セイコーマート」の札幌にある親会社)

各コンビニのキャンペーンのページ

スリーエフ
http://www.three-f.co.jp/campaign/

セイコーマート
http://www.seicomart.co.jp/instore/campaign.html

セブンイレブン
http://www.sej.co.jp/cmp/index.html

ファミリーマート
http://www.family.co.jp/campaign.html

ポプラ
http://www.poplar-cvs.co.jp/campaign/

ミニストップ
http://www.ministop.co.jp/campaign/

デイリーヤマザキ
http://www.daily-yamazaki.jp/information/

ローソン
https://www.lawson.co.jp/campaign/


個人的にはキャンペーン期間中に、「あともう一品」で手が届くのならば乗っかってあげてます、このコンビニの作戦に。

「今後きっと買うであろうもの」「腐ることもない長期保存可能なもの」を選んで。

しかしまあ、このキャンペーン、否定する意見も多いんですよね。

「店員の余計な作業が増える」「レジ待ちの時間が長引く」「当選したところでそれはゴミ」等々。

さらには、経営者側にとっては迷惑この上なく、さっさと終わらせたいというのが本音の模様。くじの対象商品とされるものは「過去に売れ残った新商品」であることが多く、こんなものであっても強制される発注はケース単位なので売り捌くのが大変だとかという話など。

これについては「くじを引かせない店員がいる」というサービスの欠如を感じていることもあるので、あらためて別記事で触れたいと思っています。

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