【乳糖不耐症】牛乳どころかバニラアイスを食べてもおなかが下痢ピー‥

知り合いの女の子に、牛乳に弱い子がいます。

牛乳を飲むと、「お腹がゴロゴロ」、「腹痛」、「下痢」‥。

【乳糖不耐症】ですね。(詳細については後述)

こういう人でも安心して飲めるミルクが「アカディ」(雪印メグミルク) です。


この子、以前から高級な濃いバニラアイスはダメだったものの、最近ではコンビニでの100円レベルのバニラでもヤバくなったそう‥。

何かにつけ敏感な体質だなぁ‥ホントに‥もう。

(参考過去記事 : 気圧の変動で体調が変化するだと‥?? 「気象病」について)

ちなみに、バニラアイスを食べるのはトイレの中で?」と提案してみましたが、即座に却下されました‥w

「乳糖不耐症」とは?

牛乳を飲むとお腹を壊す」のは何故なのか?

そのメカニズムは以下の通りです。

牛乳には「乳糖」(「ラクトース」 Lactose”)という成分が含まれています。

通常ならば、「乳糖」は小腸でのラクターゼという酵素の働きにより分解されるのですが、「乳糖不耐症」の人はラクターゼが存在しないか、存在しても十分でないために、これをうまく分解できず、消化・吸収ができません。

このラクターゼの活性が低い状態にも関わらず牛乳バニラアイスという「乳糖」を含んだ食べ物を取り込んだりすると、「乳糖」はそのまま腸管の中に残ってしまうことになります。

(これがどう「下痢」につながるのか? を噛み砕いて説明するのは難しいのですが‥。)

分解・消化・吸収の過程を経ないままに小腸を通り過ぎた「乳糖」(腸内に吸収されにくいマグネシウムなど薬剤を過剰量摂取した場合も同様)は、大腸内の浸透圧を上げてしまうことになります。

浸透圧

半透膜を挟んで液面の高さが同じ、溶媒のみの純溶媒と溶液がある時、純溶媒から溶液へ溶媒が浸透するが、溶液側に圧を加えると浸透が阻止される。この圧を溶液の浸透圧という。(wiki)

容器内に濃い溶液と薄い溶液、これを「半透膜」を挟んで入れてみると、濃い方から薄い方へ溶液が流れ込みます。ここで薄い溶液の方に圧力を掛け、濃い溶液側からの流入を阻止しようとした場合の圧力を溶液の「浸透圧」という。

つまりは、大腸内が「濃くなる」ことで腸壁から水分が染み出して便が軟化して 「下痢」になる、というわけです。

ま、大体こんな感じ。

「乳糖不耐症」の 「先天性」「後天性」「遅発性」について

「先天性乳糖不耐症」

「先天性乳糖不耐症」とは、生まれつき「乳糖」を分解するラクターゼを全く作ることが出来ないという遺伝的な欠陥による病状のこと。

赤ちゃんなのに母乳が飲めないということは生死に関わる問題なので、授乳期が終わるまでは特殊ミルクの利用などの対処が必要となります。

「後天性(二次性)乳糖不耐症」

「後天性(二次性)乳糖不耐症」とは、「風邪や胃腸炎」、「消化器管を広範に切除する手術を受けた場合」、「飢餓などの酷い低栄養状態原因で腸が機能低下している場合」、「セリアック病や熱帯性スプールなどの腸の病気」、「ネオマイシン、カナマイシン、コルチシンなどの薬物を使用したことによる副作用」によって見られる症状。

「遅発性(原発性)乳糖不耐症」

「遅発性(原発性)乳糖不耐症」とは、いわゆる「老化」。よって「正常」。

ほとんどのヒトは、母乳分解・消化・吸収するために、そこに含まれる成分「乳糖」を分解する役割を持つ酵素のラクターゼを充分持って生まれてきます。

が、ヒトは(哺乳類)は赤ちゃんの授乳期が過ぎると、ほぼ例外なくラクターゼの活性は低下してしまいます。

母乳に頼ることなく、他のエサで生きていけるようになるため、だとか。

むう‥。

これぞまさしく「ルーの法則」‥。

ドイツの生物学者ルーが提唱したもので、「身体(筋肉)の機能は、適度に使えば発達し、使わなければ萎縮(退化)し、過度に使えば障害を起こす」という法則です。「ルーの三大法則」「ルーの三原則」とも呼ばれます。

(関連過去記事 :

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「はいはい‥。で? 結局??」

「牛乳を飲むたびに下痢になる人」に向けてのブログによると、

・牛乳をゆっくり飲む

牛乳をゆっくり時間をかけて飲むことで、下痢を起こす確率を減らすことが出来ます。

またゆっくり少量ずつ飲んでいくことで、牛乳を消化する酵素が出てくるので耐性が付くと言われています。(※論拠の記載無し)

・乳糖をカットした牛乳を飲む

やはり、冒頭に記し「乳糖」をあらかじめ8割カットした、おなかにやさしいミルク”である「アカディ」(雪印メグミルク) に触れています。

・牛乳を温めて飲む

温めることで乳糖が分解されることはないですが、消化機能を促進することはできます。また温かいと冷たい牛乳と違ってイッキ飲みが出来ないので、ゆっくり時間をかけて飲むことになるのもポイントの一つでしょうか。

「熱い」ならともかく、「温かい」なら一気飲みできますけど‥。
「冷たい」より以上に‥ね。

要するに、己自身の「乳糖」分解・消化・吸収基礎能力に賭けて、「ゆっくり」‥ということらしいです。(真偽のほどはいざ知らず‥)

どうやら「乳糖不耐症」には「根治療法」は存在せず、あくまでも「対症療法」のようですね。


最期に、「乳糖不耐症」への対処」について。(参考 : Wikipedia)

乳糖だけが問題なのだから、乳糖の摂取を避けたり、控えたりする

・乳製品を摂取しない、または、乳製品の摂取を制限する。
・生乳などではなく、醗酵乳のように、乳糖が微生物によって分解された食品に切り替える。
・母乳や通常の粉ミルクや生乳などではなく、乳糖を含まない特殊ミルクや乳糖分解乳に切り替える。

乳糖不耐を改善する試みをする

・ヨーグルトのような乳酸醗酵された醗酵乳を摂取して、その中で生存している乳酸菌の持つ乳糖分解酵素を腸管に補給する。
・ラクターゼ製剤を服用する。
・連日牛乳を飲み続けるなどして、腸内のラクターゼ活性が上がることを期待する。


連日あるこーるまみれで不健康極まりない生活を送っているものの、無駄に丈夫で敏感な体質の私‥w

出来ることなら、代わってあげたい‥。

 

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