たびたびニュースの特集などで、害鳥であるカラス・ハト・ムクドリの撃退対策の報道を見かけます。
一般的な対策例として、目玉型バルーン・有刺用具・ネット・植物性液体・レーザーポインター等々。(グッズ一覧の例はこちら。相当な高額商品もありますね)
ですが、これらの方法はほぼ3日程度で慣れてしまって元通り、もしくはあれやこれやとせっかくの対策を立てても相手方がそれを越えてきてというイタチごっこの繰り返し‥出費がかさむばかり‥。
タカを利用した害鳥駆除の業者が存在します
とある業者の料金例です。
初回害鳥追い払いプラン
対象地域 全国
稼働回数 月8回
期間 期間3ヶ月~6ヶ月(状況に応じて変化します)
費用 30万円(税抜き・交通費別途)
追い払い後アフタープラン(環境維持管理)
月2回稼働 1〜3月、7〜12月
月4回稼働(繁殖期) 4〜6月
稼働合計回数 年30回(基本)
期間 一年契約
費用 60万円(税抜き・交通費別途)
この際、究極のカラス・ハト・ムクドリ撃退法として、タカの飼育を考えてみませんか?
タカを飼うまでの概要を見ていきたいと思います。
タカって許可なく飼えるの?
大丈夫です。日本国内に生息する野生の全種類の猛禽類は、捕獲したり飼育することは法律で禁じられていますが、専門ショップで購入可能 (海外からの正規輸入個体・それらを繁殖させた個体のみ、飼育が可能)です。「猛禽 販売」辺りで検索してみるとヒットします。
お値段はいかほど?
ハリスホーク 2016年生 オス 税別 ¥300,000
オオタカ 2016年生 オス税別 ¥350,000
(ハリスホーク 2017年生 メス 税込¥220,000円 での予約可)
などなど。
餌は何を食べるの?
冷凍のマウスやウズラ、ヒヨコです。ネットで購入可能です。
【ピンクマウス購入の場合の例】
サイズ | 注文数 | 単価 |
S | 1箱 100匹入 | 5,000円/箱 (50円/1匹) |
M | 1箱 100匹入 | 6,000円/箱 (60円/1匹) |
L | 1箱 100匹入 | 7,000円/箱 (70円/1匹) |
1日のエサの量・1ヶ月のエサ代は?
1日に必要とされるエサの量は、その個体差や種類によって体重の4~25%とばらつきが大きく、また鳥の状態や気候等によっても変化するので一概には言えず、与える回数も鳥の大きさや状態により差はあるものの、1日1、2回です。体重の変化を見ることでエサの量や種類・質を調整することになります。
与えるエサによっては1ヶ月で1万円くらいとみておいたほうが良さそうです。
どれくらい生きるの?
これもまた定かな情報はないながらも、参考として、イヌワシ=10~20年・オオタカ=6~12年。 小型でおおよそ10~15年、大型になると30年以上生きる個体もいるそうで、飼育下のオオタカでは最長38年という記録もあるとか。
家の中? 家の外?
基本中型種以上で夏は直射日光が当たらない日陰で風通しのよい場所、冬は風当たりの強くない場所に気をつければ、屋外でも飼えます。
飼育に必要なものは?
「屋外ケージ(高さは人が立っては入れるくらいが便利)」、「猛禽専用のとまり木(ファルコンブロックやパーチ)」、手を守る「エガケ」や「グローブ」、「足革」、「栄養剤」、「水入れ」等々。
自治体で飼うのがベスト
実際に調べてみて思ったのですが、これら概要以外にもあれこれ面倒も多く、個人での飼育を決断するには相当ハードルは高そうです。
ならば、地域住民一丸となって自治体で飼うというのは如何でしょう?
鷹匠としての自治体
というのもニュースバリューとしてはもってこい、きっとテレビ局も取材に訪れますよ?
オオタカ・チョウゲンボウ・ハヤブサ・ノスリ・チュウヒ・ミサゴ・サシバ‥とにかくカッコいいです、猛禽類。
もちろんワシ類も、フクロウ類も好きですが、タカ類が一番好きです。
中でもハヤブサが大好き。
「日本国内に生息する野生の全種類の猛禽類は、捕獲したり飼育することは法律で禁じられています」
とされているのは、絶滅危惧種の問題があるからです。
猛禽類に限らず、種が絶滅するってことは相当にすごいことなんですけどね。
どうあっても滅びないで欲しいです。
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