テレビマンに捧ぐ。何故テレビが面白くなくなったのか? その3

どーでもいい「ワイプ」

「ワイプ」というのは、テレビ画面の四隅に表示されるスタジオでVTRのモニターを見ているゲストの様子を抜いた小窓の画面のこと、です。

業界のみの内輪受け」として“ワイプ女王”とかやらのネタで持て囃されてきたお馴染みのクソ演出”です。

“使い方次第では有効な手法”だとは思うものの概ね、視聴者の立場からすると、テレビ制作者の能力の無さを露呈している証拠でしかありません。

流されるそのVTR、コレに何の思い入れもないのが丸わかりの
「えー!?うそー! やばーい!!」
「誰、誰!? 」
「なに? なに?? なに???」
などというゴミタレントによるゴミコメントが垂れ流されるだけの「ワイプ」からの情報、これが視聴者にとって何の役に立っているというのか‥。

こんなものを採用している時点で、これから流れる本番、「本編のVTRの中身に自信ないし‥そんなに面白くありませんよ‥?」っていう予告ですわ、こんなもん。

「ワイプ」そのものが無意味な行為(作業)だとは思っていません。
上記、“使い方次第では有効な手法”、本来の使い方に則って、正しく用いているのであれば、実に楽しい手法であり大いに有効だと思っています。

簡単に言いますと、例えばコンビ芸人へのドッキリ番組。
メインとして流れる(仕掛けた側・仕掛けられた側それぞれの)VTRに対し、
その相方のリアルタイムでの反応。
ココには“同時進行”として「ワイプ」で抜く、というのは有効でしょう。

加えて例えば、「お涙頂戴番組」の類いでも、メインで進んでいる出来事に対するスタジオ参加タレントの反応を“同時進行”で、というところにも「ワイプ」の有効性が生じます。

が、今のテレビってどうですか‥?

VTRに何らの関係のない、単なる賑やかしの、VTRにも興味もないような芸人・タレントが「ワイプ」に現れ、自らの爪痕を残すためだけにギャーギャーと意味のないことを吠えてるだけ、でしょ?

今のテレビの現状、「ワイプ」には本来の意味を見出されません、全く。

こんなクソ演出「ワイプ」を採用しているテレビマン“無能”です。

というか、そもそも「視聴者の存在」なんぞはこういうヤツラ頭の中に全く無いんでしょう。
(だからこそ、こういう恥ずかしいマネが平気で出来てるわけで?w)

というかですね‥逆に、「コレは私が担当・制作した番組だ!」とホントに自信を持っているのであれば、よ?
それは、己が生み出した究極の“作品”であるはずで?
ならば、

「こんなクダラナイ奴らのワイプなんぞに私の作品を汚されたくない!!」

と考えるのが普通の感覚なんじゃないの?

 

「ワイプ」の本来の存在意義を知りなさい。
「ワイプ」に頼ることのない面白い番組を作りなさい。

出来ないのならば、自らの能力の限界を認め、恥を知り、辞めましょ?

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