テレビのニュースを見ていたところ、ハリネズミと触れ合えるハリネズミカフェという新たな動物カフェが大盛況とのこと。
特に外国人観光客に。
2016年2月2日にオープン、東京・六本木駅から1分という好立地も影響して、連日開店前からの行列で1日に約200名もの来客なのだとか。
営業時間が12時から21時まで。利用料金は平日が30分で1000円、土日祝日が1300円。店内には20〜30匹ほどのハリネズミがいるそうで、気に入れば、ハリネズミの購入も可能。
カフェの経営者によると、多くの外国人観光客が来店する理由は、
「野生で身近にもいるものの、虫の駆除などで神聖な生き物として存在しているので触ってはいけない。興味はあるけど、触れない。でもここに来れば触れる」
とのこと。
初の日本旅行でスイスから来たというある夫妻は、ネットで知って訪れたいと思ったと話しながら、手にしたハリネズミが丸まって動かないことに「いろいろな人に触られてストレスなのかな」と心配げながらも「国では触れないから」と満足していた。
(以上、参考、 産経ニュース )
触っちゃいけないんだけど、触れる。
心配げながらも、満足。
どうにも人間の自分勝手というか、邪悪な面というか、疑問をいだいてしまったので、調べてみた。
あえて外国人の否定的な意見をまとめてみた
・ハリネズミは夜行性で社交的じゃないのに。残酷。
・日本人の己の楽しみや利益のための、この動物への共感の欠如は何なんだ?
・動物をこのように扱う日本人が嫌いだ。 吐き気がする。
・日本人は動物に対する尊敬の念はほとんど持ち合わせていない。
・また日本?
・この国はバカに満ちている。
・ネコ、フクロウと来て次がハリネズミか。
・ミミズ‥。
・イルカやクジラに比べればまし。
・WWFはこのことについて取り上げてるのか?
・調理して食べてるのか?
・この後、美味しいミソとシイタケのクリームソースでソテーを味わいます。
・ハリネズミを食べてないことに驚いた。
・本当に食べていない! 驚いた。
・ハリネズミが幸せそうじゃないってことが見えてないのか。
・小さなガラスケースの中に4匹もハリネズミを入れてはいけない。
・ハリネズミは恥ずかしがり屋だから、きっとトラウマになっている。
・こういうハリネズミは寿命である5~7年までは生きられないだろう。
・せめて赤ちゃんハリネズミはやめてあげて。
などなど‥。
ハリネズミとは?
英語で、Hedgehog (ヘッジホッグ)。
直訳すると「Hedge(生け垣・垣根)」 + 「hog(ブタ)」= 「生け垣のブタ」。
イギリスでは生け垣の下に生息していることが多いために、この呼び名になったそう。
「ヘッジホッグ」と聞くと、大昔のゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」しか思い浮かばないものの、このキャラって「ハリネズミ」だったのか??
ハリネズミ
体長 : 14~21cm
体重 : 200~300g (飼育下 : 500~700g)
寿命 : 6~10年
自然分布は、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、東アジア(日本を除く)、ロシア、インドの森林や草原、乾燥地帯など。
ハリネズミは、「ネズミ」とはなっているものの実際は「モグラ」に近い生き物で(生物学的な分類としては”仲間”ではありませんが)、昆虫やミミズなどを捕って食べています。
日本では、実際に化石としては発掘されているものの生息はしていませんでしたが、現在は、ペットとして飼われていたと思われるものが神奈川県の小田原市や静岡県の伊東市などに定着していることが確認されています。
ハリネズミの針のようなトゲは、その数5000~7000本。体毛の一本一本がまとまって硬化したもので、怒って興奮して針を逆立てて敵から身を守ります。また高いところからの落下でのクッションの役割も果たしています。
ハリネズミは夜行性の動物なので、日中は眠っています。そのためモグラと同様、隅っこや隙間が好きな動物で明るい場所が苦手、薄暗い場所を好みます。
また、ストレスに弱く、急に明るくなったり大きな音がするとおびえてしまうので、むやみに触れ合うのは控えなければなりません。
野生下においてハリネズミは単独活動を好み、群れを作ることはしません。
(ペットとして飼育する場合、オスとメスの組み合わせでも、繁殖期以外に一緒のケージに入れるとケンカをしてケガをする恐れがあるので、1匹ずつケージに入れるように。
また複数飼育は、他のハリネズミと一緒であることをストレスに感じて体調を崩してしまい、病気になる可能性もあるので絶対に一緒にしてはいけません)
欧米は動物愛護の精神が非常に高くて動物の立場にたった考えを持っている人が多く、否定的な意見を集めようとするといくらでも簡単に見つかります。
でも、
・東京に行きたい!
・今すぐ飛行機の予約をしなきゃ!
・日本に行く唯一の理由はコレ!
・いま東京にいるよ!
・日本の観光名所のリストにこれを追加しよう!
等々、外国人に大好評であることには違いないようです。
今回の話、ハリネズミはダメだけどハムスターならいいのだろうか? などなど、こういうペット・飼育の話になると「動物虐待」「残酷」などの言葉が飛び交いつつの賛否両論、毎度のことながら議論はつきませんね‥。
ここでふと思いついた。
ハリネズミカフェじゃなくてハリモグラカフェを作ったらどうか?
体長 : 30~45cm
体重 : 約2~7kg
吻の長さ : 約75mm
単独性という点においてはハリネズミと同様ながらも、昼行性。
臆病という性質についてもハリネズミと同様ながらも、餌であるアリやシロアリがいればどこでも生活できるとされるたくましさ。
ダメそうだな‥これは。
少なくともハリネズミカフェと勘違いして来店してくれる人は見込めるかな?
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