その料理ホントにおいしいの?? 味覚障害・味オンチ 死なないために知っておくべき

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おいしいものを食べることは好きですか?

って、まあ当たり前ですよね。

でも、その食べてる料理、ホントにおいしいものなんですか??

「本人がおいしいって言ってるんだからほっとけ!」

ってなもんですが、実は命の危険にも関わっている大問題なんですよ???

日本口腔・咽頭科学会が行った調査によると、 味覚障害の患者数は14万人(1990年)から24万人(2003年)と、約10年で1.7倍に増加しています。

となると、それからまた約10年後の2017年現在においては計算上40万人を越えていることになり、日本の総人口のうち300人に1人が味覚障害となります。

ふだんの生活でも味の感覚がおかしいなどと味音痴(味オンチ)の人をからかったりすることがあると思いますが、味が分からないということは、腐ったものや毒物であっても平気で食べてしまうかもしれないということです。

この味覚障害、当然ながら自分で気付くというのはなかなか難しく、家族から「最近味付けが濃くなった」などの指摘を受けてのようやくの自覚であったり、実際に「何を食べても味がわからない」など相当に症状が進行してしまってからの受診となることも珍しくないそうです。

味覚障害の症状

味覚減退
味の感じ方が鈍くなったり、味がよくわからなくなる

味覚消失
味を感じなくなったり、砂を噛んでいるような味がする

自発性異常味覚
実際には口の中に何もないのに苦味や渋みなど特定の変な味がする

解離性味覚障害
甘味や塩味だけなど、ある特定の味がわからなくなる

異味症
甘いものが苦く感じられるなど、本来の味と違った味を感じる

悪味症
何を食べてもおいしくない、いやな味になる

味蕾(みらい) という味を感じる器官

味蕾(みらい)とは、舌の表面にあるという文字通り花の蕾(つぼみ)の形をしている微小な約9000個ほどある感覚器官です。

舌には有郭、葉状、糸状、茸状の4つの乳頭があって、糸状を除く舌乳頭には味蕾があります。1つの味蕾には数十個の味細胞があり、味細胞は液状のものしか感知できないため、食べ物をよく噛んで唾液と混ぜることで五大基本味【甘味、塩味、酸味、苦味、旨味】が感知され、その情報が神経を通じて脳へと伝達されます。
これが味覚です。

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味覚障害の原因

味覚障害の原因としては以下のものが挙げられます。

加齢による味蕾の機能低下・減少・委縮

年齢を重ねるとともに味を感じる感覚器官の味蕾は機能が衰え、減少・委縮することが知られています。特に60歳以降になると味蕾の数は新生児の3分の1にまで減少するそうです。

また唾液腺細胞が減少して唾液の分泌量が少なくなることでも味覚を感じにくくなります。この高齢者の味覚障害はたんなる生理現象であるともいえます。

亜鉛の不足

味蕾は新陳代謝の活発な部位で、そのサイクルは10日ほどという短い周期で新しく生まれ変わっており、そのためにたくさんの亜鉛を必要とします。亜鉛が不足すると細胞の新陳代謝がうまく行われず、機能が低下します。

過剰なダイエットや偏食、亜鉛が体内に吸収されるのを妨げる食品添加物が多く含まれているファストフードやコンビニ弁当、加工食品の取りすぎなど食生活の乱れなどでも障害が起きやすくなります。

ここ最近の若者に味覚障害が増えており、これが一因だと考えられています。

また、アルコールを分解する際にはアルコール分解酵素という酵素が働くのですが、この働きのために亜鉛が使われてしまうため、過度の飲酒にも注意が必要です。

唾液分泌の低下

唾液分泌が低下する疾患(シェーグレン症候群など)によって起こります。唾液は味の成分を溶かして味蕾へ運ぶ役割を果たしているので、味を感じるためには必要不可欠です。また、唾液は味蕾細胞を保護する役割をもっています。

口腔内の異常

舌の表面についている苔のような物質、舌苔(ぜったい)が大量に厚く積もっていたり、舌がカンジダ症で膜に覆われていたりすると、味の刺激が味蕾細胞に届かず、味覚を感じにくくなることがあります。

味覚神経の障害

味の濃い料理や香辛料等の過剰摂取、タバコの吸いすぎなどで味蕾や味覚神経といった味覚をつかさどる部位がダメージを受けた場合です。

風邪などによる嗅覚の低下

味覚と嗅覚は密接な関係にあり、風邪や花粉症などで鼻がつまって嗅覚が低下すると、味が分かりにくくなります。

これは誰もが経験したことのある味覚障害です。

薬の副作用

薬の種類によっては、味覚障害を引き起こす副作用をもっているものがあり、長期間の服用によってその症状が現れる可能性があります。

亜鉛の吸収を抑制する作用のある薬や、薬に含まれる成分と食物中の亜鉛がくっついてしまって亜鉛が吸収されなくなったりして、亜鉛不足となってしまいます。
また、唾液の分泌を抑える薬も味覚障害を起こしやすいといわれています。

《味覚障害を引き起こす可能性がある薬の例》

・鎮痛剤
・利尿剤
・抗生物質
・精神安定剤・睡眠薬
・抗アレルギー剤
・抗うつ剤
・抗てんかん剤
・抗がん剤
・抗パーキンソン薬
・抗甲状腺剤
・高脂血症剤
・降圧剤
・肝疾患治療剤
・痛風治療薬

ただし、これらの薬剤を服用すると必ず味覚障害が起こるというわけではなく、またそれ以外の薬でも味覚障害を発症する可能性はあります。

心因性によるもの

味覚はあくまでも脳が感じているものであるため、交感神経を刺激するストレスやうつ病という心因的な要素は、味覚に大きな影響を与えます。

これらを要因とするホルモンバランスの乱れも味覚障害の一因となります。

また、唾液の分泌が抑制されて口腔乾燥症(ドライマウス)を引き起こすことがあります

病気によるもの

口内乾燥症(ドライマウス)・舌炎・歯周病・貧血・糖尿病・腎臓病・肝臓病・顔面神経麻痺・脳梗塞・脳出血・がん・胃食道逆流症など。

口内乾燥症(ドライマウス)
唾液の分泌量の低下により口腔粘膜の水分が失われた状態のことをいいます。
その原因は、加齢、ストレス、口呼吸、生活習慣病、早食いの習慣、薬の副作用などです。

とにかくまずは、亜鉛を摂ってみよう

上記、正しい味覚を保つための味蕾を構成する味細胞は、10日あまりという短いサイクルで常に新しい細胞に生まれ変わっています。

この新陳代謝の流れのためには亜鉛が必要で、充分な量の亜鉛がないと酵素が上手く働かず、結果、新しい細胞が作られないことで味蕾が機能しなくなってしまいます。

実際、味覚障害の治療では基本的に亜鉛の内服薬が処方されます。

加えて、ビタミンB群(B2・B6・B12)やなども使用されます。

どんな食品にこれらが多く含まれるのか?

過去の記事に詳しくまとめていますので、参考にして頂ければ、と。

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サプリメントの活用は?

亜鉛のサプリメント、今では「キャンドゥ」をはじめ100均ショップでも入手できますが、やはり、これをメインとするのは良くないと考えています。

なぜならそれは「ルーの法則」。以下の最下層でちょこっとだけ触れています。

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「身体(筋肉)の機能は、適度に使えば発達し、使わなければ萎縮(退化)し、過度に使えば障害を起こす」

やはり人間、ちゃんと通常のルートを活用しながらということでないと、いずれどこかにまた別の不具合が出て来ますね、きっと。絶対に。


人間の三大欲の食欲・性欲・睡眠欲。

このうちの食欲は味覚を正常に感じることで満足を得られるわけですが、それを害する味覚障害についての記事でした。

是非とも皆さんも、味覚障害を引き起こすような日常生活、食習慣を繰り返していないか、この機会に見直してみては??

 

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