いつの間にやら‥。
日本にも完全に浸透してしまったハロウィン。
このオレンジとブラックのみのグラデーションを含めた異様な雰囲気のコントラスト‥。
個人的には大好きなんですが、一般人には単なる「コスプレ祭り」‥。
で、その関連画像には、必ずと言っていいほど登場する「コウモリ」。
加えて、「ドラキュラ」「バンパイア」という「吸血鬼」関連にも必ず。
その存在はどうにも「吸血」「邪悪」というイメージに満ちており‥。
ということで、ホントの「コウモリ」の姿について知って頂きましょう。
「吸血コウモリ」は存在しているのか‥?
「吸血コウモリ」でググってみると、ヒットします。
その名も、「ナミチスイコウモリ(並血吸蝙蝠、Desmodus rotundus)」 。
(画像出典 : wiki)
(`д´;ノ)グワ!!!! ‥。エグッ‥。
と思った方、決して「ヒト」も「コウモリ」も見た目で判断しちゃダメです‥。
決して、この子たちは吸血鬼ドラキュラのように動物たちにガブッと噛みついて「血を吸う」のではなく、「血を舐める」のです。(それはまあそれでエグいんですが‥w)
眠っている獲物の近くで着地後歩いて忍び寄り、鋭い歯で獲物の体毛がない部分に噛みついた後、傷口に舌を高速で出し入れして血液を摂取する。(by wiki)
実際のところは「血吸い」ではなく「血舐め」、「チナメコウモリ」です。
生きていかなきゃいけないんだから‥。
しょうがないじゃん‥。
寝ている「獲物(主に鳥類やウシ、ウマ、ブタ等の哺乳類)」に「トコトコ」歩いて忍び寄って「鋭い歯」で「ガブリ!!」です。
結果‥そこから血がタラタラ‥それをナメナメ‥って‥ww
もはや「カワイイ!!」と思いませんか?w
本当の意味での「吸血動物」というのは、「ヒル」・「蚊」・「アブ」・「ブヨ」・「シラミ」・「ノミ」・「ダニ」たちです。
日本にも「吸血コウモリ」がいるの??
いません。
「吸血性のコウモリ」は中央アメリカから南アメリカにかけてのみに分布しており、日本のコウモリは植物の葉っぱや果実、主にガ・カゲロウなどの昆虫をエサとしています。
よって基本、日本においては「コウモリ」は「益獣」です。
人間に害をなすものと敵対することで,結果的に利益をもたらす動物。ネズミを捕らえるイタチなど。 ↔ 害獣
(by weblio)
一方、作物の果実を荒らされたり、天井裏に巣を作られたことによる糞や尿による汚染、夜間の羽音や鳴き声などの騒音などの問題からすると「害獣」とも言えます。
しかしながら「コウモリ」は、昔から日本やアジアにおいては「益獣」として扱われてきて、現在でも害虫を捕食することからも鳥獣保護法で守られています。
なので、「コウモリバスターズ」というような「害獣駆除業者」も「コウモリを殺す」ことはできません。
出来ることはあくまでも「追っ払い」としての「駆除」だけです。
(良かったぁ‥)
「ドラキュラ」と「バンパイア」の違いって何‥??
「コウモリ」の持つ「エコーロケーション」の機能って‥??
どうして「コウモリ」は逆さにぶら下がっていて平気なんだろ‥??
あと数日でやってくるハロウィン(10月31日)。
その前に少しでも伝えておきたかった「コウモリ」のホントの姿‥。
(何とか間に合った‥)
ご興味、お持ち頂けたでしょうか‥??
「コウモリ」も当然ながら、環境省による絶滅危惧種「レッドリスト(レッドデータブック) = 絶滅の おそれのある野生生物のリスト」に数多く掲載されています‥。
でもやっぱり‥「レッドリスト」には「ニンゲン」こそが登録されるべき‥なんとかそんな事態にならないかなぁ‥と思ってしまうんですよねぇ‥。
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