「カフェイン」って意外と恐いものなんですね‥。
「眠気覚まし関連」以外のドリンクは普段から、「煎茶」はもちろん「コーヒー」「コーラ」「エナジードリンク」も、普段から何も気にせずガンガン飲んでたんですけど‥。
各社報道によると、2011年度からの5年間に少なくともカフェインの過剰摂取による中毒で101人が救急搬送され、7人が心停止、そのうち3人が死亡したことが2017年6月13日、日本中毒学会の調査で判明した、とのこと。
「カフェイン」による中毒とは一体どういうものなのでしょうか?
(参考 : 「熱中症対策の水分補給で水中毒の恐怖?」 )
カフェイン中毒とは?
カフェイン中毒(caffeine Poisoning)は、カフェインが持っている神経毒性よって引き起こされる中毒のことで、高濃度のカフェインを含む飲料や錠剤などを過剰摂取することによって深刻な急性の中毒症状を生じるものです。
カフェイン中毒の症状
精神症状
落ち着きがなくなる、緊張感、感覚過敏、多弁、不安、焦燥感、気分高揚、一時的な不眠症を生じる。重症になると、精神錯乱、妄想、幻覚、幻聴、パニック発作、取り乱す、衝動性などが現れ、酷いと自殺行為に及ぶ場合まである。神経質な人やうつ病、不安障害、パニック障害などを患っている人は重症化しやすく、症状の悪化をきたしやすい。身体症状
胃痛、胸痛、吐気、嘔吐などの消化器症状、心拍数の増加(時に不整脈)、心筋収縮の促進、心室細動、血流増大、動悸、呼吸が速くなる、頻尿など、循環器の症状。また一時的な筋骨格の持久力増進、振戦、むずむず感を生じる。重症化すると、足がつるなどの痙攣を起こし、歩行が困難になる。また、瞳孔拡大や顔が赤くなったり、頭痛を引き起こす。(Wikipedia)
カフェインの致死量
カフェインの半数致死量は一般に、約200mg/kgと言われています。
体重1kgに対して200mg。ということは、
体重60kgだとすると、12,000mg (12g)でその半数が死亡。
しかし個体差が大きく、成人で1000mg(1g)以上になると中毒症状が出る可能性があるとの指摘がある一方、年齢やカフェイン分解酵素・肝機能による違いもあるため、およそ5,000mg~10,000mg (5g~10g) がカフェインの致死量と考えてよいそうです。(参考 : Wikipedia)
市販の製品におけるカフェイン含有量
ドリンク名 | カフェイン含有量 (100ml中) |
コーヒー | 60mg |
インスタントコーヒー | 57mg |
紅茶 | 30mg |
煎茶 | 20mg |
玄米茶 | 10mg |
ココア | 10mg |
ウーロン茶 | 20mg |
コーラ | 10mg |
モンスターエナジー | 40mg |
レッドブル | 43mg |
メガシャキ | 100mg |
強強打破 | 300mg |
ポンツシン内服液 50ml×2A【第3類医薬品】 | 400mg (注1) |
エスタロンモカ内服液 【第3類医薬品】 | 500mg (注2) |
モリピン内服液【第3類医薬品】 | 667mg (注3) |
(文部科学省”日本食品標準成分表”・食品安全委員会”ファクトシート”・製品の成分表より)
(注1) : 用法・用量
成人(15才以上):1日1回、1回1瓶(50mL)を添付のビニールストローにて服用する。15才未満は服用しないこと。
(注2) : 用法・用量
次の1回量を1日1回服用してください。
年齢 成人(15才以上)、1回量 1瓶(30mL)
[ 用法・用量に関連する注意 ]
(1) 15才未満は服用しないでください。
(2) 用法・用量を厳守してください。
(3) 1日2回以上の服用は避けてください。
(注3) : 用法・用量
成人(15歳以上)1日1回1瓶(30mL)を服
ちなみに100mlというのは、これくらいの容量のことです。
シナジー効果(相乗効果)を狙ってしまうニンゲンの本能
実際のところはシナジーでも何でもないんですが‥。
例えば、ちゃんと【第3類医薬品】を意識して1日1本のルールを守りつつ、眠気覚ましの内服液を服用しているヒトも、”相乗効果”を求めてコンビニでも簡単に購入できるようなカフェイン入りのドリンクを気軽にドンドン「常用(併用)」してしまうと、知らぬ間にカフェインの摂取量を増やしてしまっていることになります。
こうなるともはや「乱用」です。
現に、前述のカフェイン中毒で病院に運ばれた101人のうちの97人が眠気防止薬を使用しており、そのうち7人が心停止、3人が死亡、だそうです。
心停止した人はいずれも6000mg(6g)以上のカフェインを摂取しており、「エナジードリンクだけの中毒患者」も4人もいました。
【第3類医薬品】である眠気防止薬、内服液に比べるともっと気軽に服用できる錠剤の方がより危険とのことですので、身に覚えのある方は、是非ともご注意あれ‥?
妊婦にとってカフェインは超危険?? 流産確率が2倍にも、とか‥?
1日に1杯のコーヒーやココア・カフェオレ程度でも流産率が高くなったり、妊娠しにくくなったりするのか?
この妊婦さんたちにとって実に切実な不安をもたらしている根拠が、2008年、アメリカ最大の会員制健康医療団体「カイザー・パーマネント」(カリフォルニア州オークランド)なる研究チームによって発表された(らしい)、米産婦人科ジャーナルに掲載された(とされる)論文によるものです。
「1日に2杯以上コーヒーを飲む妊婦は飲まない人と比べ、流産の危険が2倍になる」
この報告書によると、1996年10月から1998年10月にかけて、サンフランシスコの1063人の妊婦を調査した結果、1日にコーヒー2杯分に相当する200mgのカフェインを摂取した妊婦は、カフェインを摂らない妊婦と比べると流産してしまう割合が2倍に高まった、とか。
加えてコーヒーのみではなく、紅茶などを通じても、カフェインを摂取した妊婦も流産の危険が高かったことから、その原因物質をカフェインと結論付け、
「カフェインの摂取は胎盤の血流減少などを引き起こし、胎児に悪影響を与える可能性がある」
とのこと。
というか‥この情報に触れて真っ先に感じたこと‥。
何なんだ? この「論文」とやらは。
1996年~1998年(平成8年~平成10年)の調査‥?
その結果を「10年」も経っての2008年(平成20年)に発表‥??
日進月歩が基本で、その知識や技術においては最先端であるべきはずの医学・医療の世界、「10年」もの年月を経ての発表って何‥?
そして現在、ここに更に「10年」を加えた2017年(平成29年)‥。
一体どんだけの「昔話」なんだ??
この原本資料をじっくり読んでやろうと思ったのですが、入手できませんでした。
こんな「不安を煽るだけのネット上のデータ」を利用してあれこれ適当な情報を垂れ流しているだけのサイト群‥アナタはホントに信用するんですか‥?
「情報を読み解く力」。
「まずは疑うという感覚」は忘れないように‥。
決して、欺されないために‥。
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