あまりにも度を越した当て字のせいで全く読めない名前、かわいらしさやカッコよさを追求し過ぎた結果のイタすぎる名前が「キラキラネーム」 「DQN(ドキュン)ネーム」と呼ばれるものです。(「DQN(ドキュン)」という言葉がネット上では蔑称として使われているので、テレビなどの報道機関では「ドキュンネーム」と呼ばれることはまずありません)
一昔前なら「珍名さん」「奇名さん」「難読さん」で済んでいたであろう「変わった名前」「個性的な名前」「難しい名前」。 そのことが話題となるのも一部地域の生活圏内でのことだったでしょうが、ネットが当たり前の現代ではそうはいかず、「子供がかわいそう」「将来が心配」「就職で苦労しそう」など、もはやフルボッコ状態です。
外国にも「キラキラネーム」 「DQNネーム」があるのでしょうか? 調べました。
アメリカ版「キラキラネーム」
いうまでもなく日本と違って漢字は使わないので「奇名」や「難読」はないものの、あちらの常識としての「珍名」(「Unusual Name(変わった名前)」)とされる名前を抜粋してご紹介。
Tulip (チューリップ)
Twinkle (トゥインクル)
Heavenly (ヘブンリー)
Honey (ハニー)
Sunshine (サンシャイン)
Messiah (メサイア=メシア・救世主)
Katana (カタナ)
Arrow (アロー=矢)
Blade (ブレイド=剣(刃))
Madonna (マドンナ)
Jedi (ジェダイ=「スターウォーズ」から)
Kirk (カーク=「スタートレック」から)
Carrie Oakey (=Karaoke カラオケ)
Sue Shi (=Sushi 寿司)
Oden (おでん)
Story (物語、ストーリー)
Mary Christmas (メリークリスマス)
Jazz (ジャズ)
Rusty (錆びた)
September (9月)
Alabama (アラバマ州)
Kansas (カンザス州)
Armani (アルマーニ)
Pi (パイ=円周率)
Quest (クエスト=冒険、探検)
Everest (エベレスト)
海外での子供に付けた名前を後悔している理由
BBCニュース Nearly a fifth of parents regret baby name 、Reddit Parents of Reddit, do you regret the name you gave your child? If so, why? などからまとめてみます。
●「ありがちすぎた」「普通すぎた」
子供にありきたりな名前(例えばジョンやマイケルという名前)を付けたら、学校のクラスに同じ名前が5人もいたとか。「個性がなさすぎたかも」と悔やむことになるそうです。
日本ではたとえ読みが同じでも漢字が違うということで、さすがに何人もかぶることはなさそうですが、ただ、流行りものに飛びついて、例えば野球選手だとかサッカー選手だとか、漢字も丸パクりということをすると同じ悲劇に見舞われるかもしれません。
●「子供に “もっと普通の名前を付けてほしかった”と文句を言われた」
まだ赤ちゃんで、自分の名前が珍しいなどとは分からない頃は良いものの、ある程度の年齢になって、あまり耳慣れない名前をネタに、同級生や友達にからかわれることもある。
「耳慣れない」というのがいかにも発音が大切な外国らしいですね。
●「名前のつづり方や発音の仕方が子供の負担になる」
「名前のつづり方」、日本では「漢字の書き方」にあたるのでしょうか。
「発音の仕方」、日本では「舌を噛みそうな名前」? さすがにそんな早口言葉のような名前を付けている親はいないでしょう。
●「愛着が持てない」「どうもしっくりこない」
「愛着がもてない」その理由としては結局自分では名付けることが出来なくてということらしいですが、「どうもしっくりこない」というのはあまりにも漠然としすぎで無責任すぎて意味不明‥。これが一番怖いかも‥。
●「もともと好きな名前ではなかった」「押し切られた」
外国でも色々とあるんでしょうね、嫁姑問題などの昼メロもどきの泥沼の世界が。それらが子供に波及しないことを祈るばかりです。
●「名前負けしてしまった」
赤ちゃんや幼児の頃とは全く違う容姿や性格となってしまい、期待して名付けた本人のイメージとは全く合わなくなってしまった。
想像するに、これは親御さんではなく本人にとって相当な悲劇ですね。社会に出ると「どこが?? (笑)」みたいに毎度毎度ネタにされるでしょうし。
●「名前のせいで無職に」
無職の「ザルタン」と言う名前を付けられた男性、どうやら名前のせいで仕事に就けないという。ちなみにザルタンは、人気アクション・フィギュア『G.I.ジョー』の悪役キャラクターの名前である。
マンガ・アニメ大国の日本人にはこの感覚はまず無いと思います。悪役キャラ名でいじられることはあっても、それは持っていきようによってはむしろプラス、ましてや就職という場面にこんなものを持ち出すほどにレベルは低くはないでしょう、日本人。
ただまあ、「キラキラネーム」 「DQNネーム」となると就活には絶対に不利なようで、実際の面接担当官のコメントによると、競っている人材がいる場合は「確実に落とす」と。その理由は取引先への懸念だそうな。
●「普通の名前を付けたけど‥」
従兄にちなんで ‟ジョセフ” という名前を息子に付けたものの、その従兄が小さい頃に兄弟姉妹と隣人に性的ないたずらをしていたことを知り、息子に彼と同じ名前を付けたことを悔やんでいるそうです。
「~さんにちなんで」という命名方法をとる以上、これはもはや覚悟の上のことでしょう。いわばその人との運命共同体としての人生を親の勝手な思い入れによって一方的に子供に与えてしまったわけなので。
●「母国では良かったものの‥」
インド人の ‟Anil:アニル” という名前の人が、母国では問題なかったがアメリカに移住した後に、名前のせいで周りからかわれるようになったとコメント。
Anilは、英単語の ‟Anal:肛門” に近いからだけど、「アメリカ移住後のことまで考えていなかった」と両親は後悔しているとか。そりゃそうだわな‥。後悔といってもねぇ‥。
ちなみにですが、日本人の名前で英語圏に行った場合に困るものも数々あります。
「ひとみ」=「Hit Me (ヒット・ミー)」=「私を叩いて」
「さえこ」=「Psycho (サイコ)」=「精神異常者」
「ゆうさく」=「You suck (ユウ・サック)」=「おまえ、最低・最悪だな」
「だい」「ゆうだい」=「Die (ダイ)」「You Die(ユウ・ダイ)」=「死ね!」
結論としては、「キラキラネーム」 「DQNネーム」と呼ばれるような名前を付けることはしない方が無難です。子供は親のおもちゃじゃありません。
こんなサイトを見つけました。
その信憑性はいざ知らず、悩んでいる命名の際に何らかの役には立つかな? と。
何より問題なのが両親の稚拙化ですよね、やっぱり。
生まれてきた子供にアニメのキャラ名って普通の感覚ですか?
その使おうとしてる漢字の意味、ちゃんと理解してますか?
一度決められてしまうと、改名は可能ながらも非常に困難で面倒です。
家庭裁判所に改名申請をしたり、裁判所への呼び出しを喰らって審判を受けたり、だからといってその結果が期待通りのものとは限らず、許可証を受け取ることはできなかったということも当然ありえます。
がんばれ? パパ・ママ。
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