「パパ活」=「パパ活動」
2015年の初めころから話題にのぼり、その後あちこちの情報番組でも紹介されて広く知られることとなった「パパ活」とは何なのか?
「パパ活」とは、若い女性がパトロン(支援者、後援者)として裕福な年上男性を見つけ、旅行や食事、ショッピングに連れて行ってもらったり、お小遣いやプレゼントという報酬を受け取りながらも、成功をおさめた男性からの人生観や実際のビジネスなどの話題が得られ、これらの社会勉強を通して「自らの人間性や女を磨く活動」のこと、だそうです。
建前としては、です。
実は「パパ活」、外国にもあります。
上記画像の出典先https://www.seekingarrangement.com/なんかはまさにその出会いの場、そのもの。
パトロンの男性のことを「Sugar Daddy(シュガーダディ)」、援助を受ける女性を「Sugar Baby(シュガーベイビー)」と言います。
こんなもん「援交(援助交際)」でしょ?
あくまでもプラトニックでの付き合いがメインであって、「身体の関係はない」どころか手を握ることも、写真を撮ることさえも不可というような厳しい条件なので、決して援交などではない、らしいです。
もっとざっくり言うと「パパ活」とは、赤の他人である年の差のある男女が「父親と娘」の関係を結ぶことです。基本的に親子関係というのが大前提となるので恋愛感情もなく、当然、「肉体の関係は無し」という理屈。
建前としては、ですが。
事実、「食事に付き合う程度だけではなかなか継続的なパパは見つけにくい」らしいとか。そりゃまあ、当たり前ですわな。
年齢層として、女性側はだいたい10代~20代がメイン。中には30代の主婦も。
男性側は30代~50代。そのほとんどが既婚者。
「パパがいるか?」というアンケートが行われた結果、
・現在2人以上いる‥4%
・1人いる‥2%
・過去にはいたが現在はいない‥13%
・いない‥81%
となっています。(an・an 総研 リサーチ)
約5人に1人は「パパ」がいる、もしくは過去にいた、ということです。
今はこんな世の中です。
「パパ活」=「愛人契約」=「売春」?
「パパ活」=「愛人契約」とするサイトも現れ、1回きりの愛人か、1か月単位の愛人かを選択できたり、月に2、3度の付き合いで収入が数10万円、何人かとの掛け持ちすれば月収100万円も夢ではないなどと書かれていたりもします。
「身体の関係は持ちたくない」「エッチなしでも可能か?」などのQ&Aもあって、「最初からその意思を伝えることが大事」「もちろん可能。しかし太パパはエッチありの方が見つかりやすい」などと回答・アドバイスしています。
しかしながら結論としては「まずは食事だけで1万円、エッチありで3万円といったパパから見つけよう」とまとめられていました。
では「愛人契約」=「売春」ではないのか。
売春防止法 第2条では、
『「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること』
と定義されています。
つまり、「愛人契約」として「対償を受け、又は受ける約束」をしていても「不特定の相手方」とされていることから、特定の相手である「愛人」との性交の場合には「売春」とはならないということになります。
が、「1回きりの愛人」を繰り返せば?? これはもう「不特定の相手方」なので、どうみても「売春」でしょ。ならどんな「愛人契約」なら法に触れないのか‥‥‥
というか、こうなるともはや「パパ活」の大前提であったはずの「プラトニック」とやらは一体どこへ‥?
新興勢力「デート援」=「デート援交」をご存じでしょうか?
「デート援」とは、女性が見ず知らずの男性とコンタクトをとって、食事やショッピングといった「デートをする」ことでお金をもらうというもので、客観的にはその内容的は「パパ活」にさも似たり。
ただ年齢層としては低くなって未成年の女子中高生たちを中心として広まってしまっています。
専用サイトや掲示板で相手を募ったりするほか、
#デート援 #デート円 #パパ活 #パパ募集 #女子高生 #jc #愛人 #ご飯 #レンタル彼女
SNSを通じて知り合うことが多いようです。
「援交」が明らかに「肉体的な関係が前提」での金銭授受であるのに対し、「デート援」はあくまでも「プラトニックな関係を前提」として成り立っていると紹介されており、よって、どうにもその敷居が低く捉えられてしまって大流行の模様‥。
世も末です‥。
「パパ活」と「デート援」との違い
門外漢にとっては似たようなもんとしか思えない「パパ活」と「デート援」ですが、決定的な違いがあるようです。
それは「出会い」のシチュエーションと女性の主体性。
「パパ活」の場合、「愛人契約」との相違を比べられるように、お互いの相性を知るためにも、例えば喫茶店等でのいわば「面接」からスタートするそうです。
なので女性側は前もって男性を知ることも、選ぶこともできます。
これに対して「デート援」の場合は、「援交」と比較されるように、女性からの書き込みに応えた男性と、どこそこの街角での待ち合わせとなるのが普通だそうです。
こうなると出会った途端にその場でデートが始まることとなり、女性側に選択権はありません。
「パパ活」「デート援」での被害例
いちいち事細かに書くのもアホらしいので簡潔に触れると、「パパ活」でいうなら、契約通りに初回はちゃんと「お手当」の支払いがあり、数回会って身体の関係も持ったものの「手持ちがないから次回まとめて必ず」と引き延ばされて結局、音信不通。
別の例では、契約後の初回から高級ホテルでの食事、肉体関係、宿泊。が、翌日にはすでに男はとんずらしてしまっていてその支払いの全てが自腹。
「デート援」でも、高級な料理店に食事に連れて行ってもらった際、「ちょっとトイレ」の一言を残して男が消えてしまって自腹。
その他、「車」「個室」「複数の男性出現」等のキーワードの結果の強姦被害。
「盗撮」「ストーカー」「単なる腹いせによる晒し(さらし)」←これが実は一番危険。
ってな最悪の事態を想像するだけほどの「脳みそ」も持っていないのかね‥。
「詐欺」として訴えることはできるのか?
できるのかって、訴えること自体は誰にでもできます。個人の勝手。
要するに「勝てるのか?」ということです。
食事代、ホテル代での自腹の件についてはどうみても個人間の金銭トラブル。
民事事件の範疇にしかないので、仮に交番に行って警官に泣きついたところで一切無駄。取り合ってくれません。警察というのは刑事事件を扱う組織なので「シッシッ」と追い払われて終わるってのがオチ。「警察権の民事不介入の原則」というやつです。
では、単なる金銭トラブルとしてではなくて、肉体関係を含めた「愛人契約違反」を提示しての料金未払いということで「詐欺罪」として訴えてやるとした場合はどうか?
「売春」いう犯罪行為においての、女性を欺してその代金の支払いを免れたという「詐欺」として訴えた裁判のおいてでも、結論として「詐欺罪」の成立を認めた判例、却下された判例の両方があるようで。
前述のように法律からすると「愛人契約」は「売春」には当たらないようなので「勝てるかも」しれません。
が、「パパ活」の場合は世間的に「プラトニックな関係を前提」としているという「建前」なんでしょう?
なのに肉体関係での契約違反=料金未払いの訴え=詐欺となると情状酌量の余地はないでしょうし、どう見ても難しいのでは?
というか、それ以前に、民法90条。「 公序良俗違反」。
“公ノ秩序又ハ善良ノ風俗ニ反スル事項ヲ目的トスル法律行為ハ無効トス”
(公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする)
「パパ活」は世間一般な判断としては「愛人関係」。
「大人の男女がそれなりの期間を経て、お互いの為人(ひととなり。人となり)を知った上での充分納得した結果としての肉体関係を含む契約。だからイイでしょ」??
そもそも既婚男性との「愛人契約」は明らかに「公の秩序、善良の風俗を乱している」ので、法律的には完全にアウト、契約は無効なんですよ?
どころか、すでにこの時点でアナタは民法を犯している犯罪者。
よって仮に、お手当て未払いで訴えるわけにもいかないことを知って、そのムカつきを収めるために「相手の男の奥さんに全てをバラしてやる」というようなバカなマネをすると、離婚訴訟の際の慰謝料請求問題に巻き込まれますからね、確実に。やめておきましょう。
サイバー警察も監視中
アナタが「パパ活」、「デート援」でゲットした客、相手は実は警察官かもよ‥?
すでに成人の年齢に達しているのならば、まさしく自己責任。
警官が色々諭してくるかもしれませんが、思うように勝手にすればイイと思う。
大人である以上「堕ちていく権利」も有していると思うので。
ただし、未成年であれば確実に補導されますからね? ケーサツに。
何者かに保護されている存在の未成年というのは社会的には単なるお子ちゃま。
いくら何だかんだとエラそうに「青年の主張」を抜かしたところで、社会的評価としては、ただの「ガキ」なので。
そこんところの自覚、よろしく。
いずれにせよ、もしも法律に触れる行為であることを自覚した上でとなったら、もうそんなアホな女どもが犯されようが、究極、殺されようが、我々にはこれ以上どうしようもないんだから、ほっとくしかない。
お好きにどうぞ。テレビのニュース番組でお会いしましょう。
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