森の中に入ったときに感じる、普段とは全く違った澄んでいる空気感‥。
そして、何よりあの爽やかな香り‥。
心身ともにリラックス‥。
何とも心地良いですよね。
その源となっているのが「フィトンチッド」です。
ちなみに、森林浴となるとよく出て来る「マイナスイオン」は「疑似科学」でしたが、「フィトンチッド」は立派な「科学」です。
(参考記事 : 「マイナスイオン」って何だ?? ホントに健康にいいの?「効果・効能」は??)
)
フィトンチッドとは?
「フィトンチッド」(phytoncide)は「植物」を意味する「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」から作られた造語で、樹木が傷つけられた際に発散する殺菌作用を持った揮発性の化学物質の総称です。
要するに、「森林の香り」のことです。
殺菌力を持った成分テルペノイド(テルペン類)という生体物質が「フィトンチッド」の本体と考えられています。
1930年ごろロシア・レニングラード大学のボリス・トーキンが、植物を傷つけるとその周囲にいる細菌などが死ぬ現象を発見した。ボリス・トーキンはこれを植物が周囲に何らかの揮発性物質を放出したためと考えて、この物質をフィトンチッドと命名した。またマツやヒノキといった針葉樹から発散されるフィトンチッドが、森林の中でヒトをリラックスさせる成分であることを明らかにした。(Wikipedia)
フィトンチッドの効果・効能
「フィトンチッド」の効果・効能は、大きく分けて以下の3つ。
リラクゼーション効果
「フィトンチッド」により大脳皮質が活性化され、交感神経を刺激することで精神的な安定をもたらし、爽快感やリフレッシュ感、快適な睡眠、肝機能の向上などの効果をもたらします。
消臭作用
森林の中では動物のフンや落ち葉などの腐敗物が多く、結果、細菌が増殖して悪臭だらけ‥となっていて当然なはずなのに、臭いどころか清々しい空気に満ちていて心地良い「森林の香り」を感じることができます。
何故か?
上記、殺菌力を持った「フィトンチッド」の主成分であるテルペノイド(テルペン類)という有機化合物のおかげです。
防虫、抗菌作用
そもそも植物たちは何故「フィトンチッド」を発散させるのか?
植物たちは我々とは違い、自由に動き回ることはできません。
よって、外敵からの刺激や攻撃を防ぐことはできません。
逃げられない以上、相手の為すがままです。
結果として傷ついた際、植物たちは自らを守るために「フィトンチッド」を発散して、細菌に冒されないよう傷口を殺菌したり、害虫を寄せ付けないようにしているわけです。
以上を踏まえ、具体的な「フィトンチッド」の効果・効能のまとめ。
・皮膚病・呼吸器系疾患の病状改善
・アレルギー性疾患の予防・改善・回復
・神経系の疾患の緩和
・高血圧の抑制
・NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化
(参考記事 : 【超詳細】スッポンに含まれる栄養素は?【コラーゲン】(その2))
その他、トリたちの鳴き声、小川のせせらぎ、風になびく樹木の枝の音‥。
「音」においても森林浴には「癒やし」の効果の要素は満載されています。
加えて、森林の「緑」。
カラーセラピーの世界においても「緑」は、「おだやか」「くつろぎ」「さわやか」「やすらぎ」等々、「癒やし」のワードで埋め尽くされます。
森林浴 = Ablution with phytoncides= 「フィトンチッド」での沐浴。
森林療法として、NPO法人日本森林療法協会 というものまであります。
大自然の恩恵、是非とも浴びましょう。
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