以前も「水」について記事を投稿したことがあります。
騙されてた・・?「水素水」のウソ、インチキを知ってショック・・
今回は、美肌やアンチエイジングにと何かと話題のナノウォーターについての効果・効能について調べてみました。
ナノウォーターとは??
ナノが「nano」で「10億分の1」というのは分かります。
ウォーターは「水」ですね。
となると、ナノウォーターってその分子量が「10億分の1の水」ってこと??
とある宿泊施設のHPに、以下の謳い文句がありました。
先端技術のナノテクノロジーにより、水の分子をミクロの世界よりもさらに小さな10億分の1メートルという「ナノ」にすることにより、水の肌からの浸透を高め、保湿作用に優れた体にやさしいお水になります。
なんだそれ? 「水の分子量は18」でしょ? じゃないの? どういうこと?
“水の肌からの浸透を高め、保湿作用に優れた体にやさしいお水に なります”
ともあるのですが、浸透については以前くどくどと
【詳細】スッポンに含まれる栄養素は?【コラーゲン】(その1)
でも述べたように、皮膚に浸透するかしないかを見分ける基準としては「分子量500」。
そもそも「水の分子量は18」ですから、そのまんまでも簡単に皮膚の角質層を透過することができます。
お風呂やプールに浸かりすぎると指がふやけて「しわ」ができますね。
それが水が皮膚を通り抜けているなによりの証拠。
一番外側の「角質層(角層)」に続いて「顆粒層(かりゅうそう)」・「有棘層(ゆうきょくそう)」・「基底層(きていそう)」、これらが「表皮」。
水を吸った角質層は膨張するのですが、その下の細胞は膨張しません。
なので、膨張した角質層は行き場を失ってぶつかり合って「しわ」ができます。
保湿作用については、一切想像もつきません。
ナノテクノロジー「電子波処理装置:TeO(テオ)」とは??
上記、宿泊施設のHPに
お客様の健康とアンチエイジングを目指し、ナノテクノロジー「電子波処理装置:TeO(テオ)」による、もっとも高品位の水・お湯を全館で使っています。
とありましたので、調べてみました。
はじめは水のために生まれてきたTeO(テオ)シリーズですが、各種の研究と実験の結果、現在では水専用装置のほか、燃料専用装置(ガス、重油、灯油)、溶剤専用装置なども、省エネ実現のニューフェイスとしてご利用が広がっています。
とのことです。
“各種の研究と実験の結果”
についての記述はありませんでしたので、その詳細は不明です。
TeO(テオ)シリーズはナノレベルでの水や燃料などの分子振動により、さまざまな作用を発揮します。
“ナノレベルでの分子振動”
なるほど‥?
ん‥?
となると‥
先端技術のナノテクノロジーにより、水の分子をミクロの世界よりもさらに小さな10億分の1メートルという「ナノ」にすることにより、水の肌からの浸透を高め、保湿作用に優れた体にやさしいお水になります。
【水の分子を10億分の1メートルという「ナノ」にする】
これは明らかに間違いですね。
ナノウォーターとは保湿性+浸透性に優れた、まるで化粧水のようにしっとりとした仕上がりの「最高品質(AAAクラス)の水」です。
ともありますが、これも訂正しなければいけませんよね。
というか「なにそれ?」という疑問を一切持たずにナノウォーターって言葉を平気で使ってるんですよね、マスゴミどもが。
その姿勢、これもまた訂正しなければいけませんよね。
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