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「マミー」?? 「お母ちゃん」が「ミイラ」??「木乃伊」って何???

The Mummy (邦題 : ザ・マミー/呪われた砂漠の王女)  っていう映画のCMを見た。

トム・クルーズが主演の。

「なんか「ハムナプトラ」シリーズの弟4弾みたいだな?」と思っていたら、やっぱりこれって「ハムナプトラ」リブート作品だそうです。

PCの世界での「リブート(reboot)」とは、「再起動」のこと。

映画の世界での「リブート作品」とは、原作の良さを残しつつもストーリーやキャスティングは「一旦全てリセットして作られる作品」のこと。

にしても‥。

この映画の売りとしてる以下の「重瞳(ちょうどう) = 多瞳孔症」の下の絵‥。

この、あまりにもキレイすぎる演出にドン引き‥。

「不気味さ」「気味悪さ」を表現したいんだろうけど、ホンモノの「重瞳」はこうですから‥。→ Google画像検索(グロに弱い人は閲覧注意)

加えて、ザ・マミー/呪われた砂漠の王女の公式ページ を見たところと、【アキラ100%!特別映像】などという項目が‥。

くっだらねぇ‥。

(参考過去記事 : 【R-1ぐらんぷり】裸芸などただの宴会芸 つまらん・くだらん・笑えない)

こんな映画は見るまでも無く‥すでに【駄作100%】決定ですな‥。

「マミー」は「Mammy」じゃなくて「Mummy」です

「Mammy」「お母ちゃん」。主に幼児語・小児語。(対義語は「Daddy」)

「Mummy」「ミイラ」(漢字で「木乃伊」)です。

以下、その「ミイラ」について述べていきたいと思います。

そもそも「ミイラ」って読み方はどこから‥??

もっとも有力とされている説が以下の2つです。

ポルトガル語の「ミルラ」であるという説

ミルラとは、アフリカ原産のカンラン科の潅木からとれるゴム樹脂のことです。別名、 没薬 (もつやく)。

古くから「香料」として使用されており、その殺菌作用から「鎮静薬」「鎮痛薬」としても利用され、また古代エジプトでは「ミイラ作り」の際に、遺体の防腐処理のために使用されていました。

日本へは江戸時代に高価な薬、「万能薬」として伝わり、ポルトガル語 で「mirra」その発音や見た目そのまんまにカタカナで書くと‥「ミルラ」であり「ミイラ」となります。(ちなみに英語では「myrrh」。発音は「マー」 発音記号 /mˈɚː|mˈəː/)

この「ミルラ」現代においても「アロマオイル」「エッセンシャルオイル」として利用されています。

「ミルラ」の効果・効能

【心への効能】
気力の衰え、無気力、落ち込みの激しさ、考えすぎ‥等々。
精神の鎮静作用と高揚作用とを持ち合わせているため、不安・恐怖・緊張・ストレス等、心の疲れを和らげて穏やかにさせる働きがあり、明るい気持ちへの切り替えの手助けとなる。

【身体への効能】
殺菌・消毒・抗菌・抗感染作用(=防腐処理)に優れていることから、風邪等の感染症の予防・症状の緩和にも役立つとされ、
消化器関連‥「食欲不振」「胃もたれ」「胃酸過多」「消化不良」「おなかの張り」
呼吸器関連‥「咳」「痰」「気管支炎」
口腔内‥その殺菌・消毒作用から「歯肉炎」「口内炎」「歯槽膿漏」「口臭防止(上記の健胃作用から)」
その他、
血中コレステロールの低下作用による「肥満の緩和」、水分の調整機能から「下痢」にも効果的。

【皮膚への効能】
殺菌・消毒・抗菌作用を含めてキズへの癒やし・保護・その再形成においても効果を発揮。
カユミや炎症を緩和する成分を多く含んでいるため「腫瘍」「水虫」」「ただれ」「床ずれ」「あかぎれ」等々のお肌のトラブルにも有効。
保護特性に優れていることからシワを防ぎ、瘢痕形成(はんこんけいせい)の作用でシワを薄くする効果も期待できる。

などと、紹介されています。

まさしく「万能薬」ですね‥

しかしまあ現代においても江戸時代と全く同じ扱いって‥。
ホントに大丈夫なのかな‥? 欺そうとしてない‥??

アラビア語の「ムンミヤ」であるという説

「ムンミヤ」とは、瀝青(れきせい)のことです。

瀝青(れきせい)とは、

天然または人造の炭化水素からなる化合物、またはその化合物および混合物で、非金属誘導体などの混合物の一般的総称。ビチューメン(ビチューム、ビチウメン、Bitumen)、チャン (chian turpentine) とも呼ぶ。(by wiki)

化学に疎い私にとっては何のことだかチンプンカンプンなのですが、ざっくり言うと「アスファルト」のことです。

十字軍の時代(1096年~)、当時はアラビア諸国の方がヨーロッパよりも学問が進んでおり、その「先進的な治療」において用いられ大きな効果を発揮したのが「ムンミヤ」。

以降、「万能薬」として捉えられることになります。

この「瀝青」=「アスファルト」=「ムンミヤ」古代エジプトにおける「ミイラ作り」の際に防腐剤」として使用されていました。

そして、前述の「ミルラ」と同様、江戸時代「万能薬」として日本に伝えられます。

ということで、(少々無理があるものの)「ムンミヤ」という表記や発音からの「ミイラ」です。


「ミルラ」「ムンミヤ」、どちらも江戸時代に伝わり、何かどこか似かよっているその表記・発音を持っている同じ「万能薬」

加えて、どちらも古代エジプトにおいて「ミイラ作り」に使用されていたという共通点。

これら混同の果てに生まれた言葉、それが「ミイラ」です。

そもそもはオランダ語の「モミイ」と呼ばれていた

冒頭で触れたように「ミイラ」は英語では「Mummy(マミー)」です。

実は、日本でも当初は「木乃伊」と書いて「モミイ」と呼ばれていました。

「モミイ」とは、オランダ語で「瀝青」の意味です。

なのに、前述の通り色々あって、そもそもの「モミイ」は完全に消え失せてしまっての、「ミルラ」VS「ムンミヤ」=「ミイラ」です。

「ミイラ」を漢字で「木乃伊」と書く理由

ポイントは「伊」にあります。

「尹」「手に杖を持っている」様子を表した象形文字です。

杖を手にする人というのは、長老・部族の長であることを意味しており、占卜(せんぼく。うらないのこと)・祈祷などの儀式を執り行う聖職者でもありました。

これに人を表す「亻(にんべん)」を合わせた「伊」は、「手に杖を持ち神様を呼び寄せる支配者・聖職者」を指すようになります。

「ミイラ」で連想されるのは、単純にはやはりエジプトの王家。

なるほど‥納得。

そして「木乃伊」「木」は、上記の「ミルラ」樹脂の原料となるのこと。

よって、「ミイラ」=「木乃伊」 =「 木の人」です。


「ミイラ」「死蝋 」とともに「永久死体」とも呼ばれています。

「永久死体」とは、法医学的にいう「異常死体現象」に分類されている死体のこと。

死体がある特殊な環境に置かれた場合、通常現れるはずの腐敗現象が起こらなかったり、またはその課程の途中で停止したりすることで、長期間にわたってその原形が保たれ死亡時の状態のままとなっている死体のことをいいます。

「異常死体現象」は乾燥した環境下における「ミイラ」湿潤・低温で外気が遮断された環境下での「死蝋 (しろう)」( = 死体内部の脂肪分が変性し、死体全体がロウ状やチーズ状、鹸化(石けん化)したもの)、そのどちらとも違う「第三永久死体」( = 例えば北ヨーロッパの泥炭沼沢地という特殊な場所でみられるもの) に分けられています。


「ミイラ」と聞くとカラカラに干からびて、ちょっとでも触れようものならボロボロとい崩れ落ちてしまう‥というイメージではないでしょうか?

ということで最期に、「美しいミイラ」のご紹介で終わりたいと思います。
(※「美しい」とはいえ結局は「遺体」であることには変わりありません‥。耐性のない方はご遠慮くださいませ‥)

ロザリア・ロンバルド

1920年、イタリアの将軍マリオ・ロンバルドの娘で、2歳の誕生日の直前に肺炎で死亡した少女です。

愛娘の死を嘆き悲しんだ父親は、死体処理専門家に依頼し、ホルマリン、アルコール、サリチル酸、グリセリン等を用いて、まるで眠っているかのように保存しました。

今もロザリアは、イタリア シシリー島のパレルモにあるカプチン・フランシスコ修道会のカタコンベ(地下納骨堂)内にある聖ロザリア礼拝堂に安置されています。

(クリックで画像拡大。さらに詳しく知りたい方はこちら。「ロザリア・ロンバルド」(wiki))

ラ・ ドンセーヤ

1999年、アルゼンチンとチリの国境に位置しているユーヤイヤコ山で見つかった「生贄の儀式」での「人身御供」、「インカ人の子供のミイラ」の3体のうちの1体です。

「ラ・ドンセーヤ」とは「乙女」の意味。

「生け贄」としての「人身御供」‥。

子供たちは「コカの葉(=コカイン)」と「チチャ(=トウモロコシを原料とするビール)」を与えられた上でユーヤイヤコ山頂に遺棄され、凍死したのだとか‥。

彼女の髪の毛は丹念に編み込まれていて、精神的ストレスからなのか白髪が数本あった、そうです‥。

(クリックで画像拡大。さらに詳しく知りたい方はこちら。「ラ・ドンセーヤ」(wiki))

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