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「マイナスイオン」って何だ?? ホントに健康にいいの?「効果・効能」は??

決して「欺されちゃいけない」‥。何事においても。

今回はこの精神に基づいての「マイナスイオン」についての考察です。

何やら健康に良さそうなイメージとして、各種メーカーの商品に使われているキーワード、「マイナスイオン」

これを応用したという家電製品だけでも、ヘアドライヤー、空気清浄機、エアコン、加湿器、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、扇風機などなど‥。

単独として、マイナスイオン発生器なども未だに多数、売られています。

深夜のショッピング番組でも、その根拠を一切示さず(適当に示しただけで)、販売しまくり‥。これって、取り締まりの対象にはならないのでしょうか‥? (後述)

こんな情報を受け取って購入してしまっている人たち‥ホントに気の毒‥。

一体、「マイナスイオン」とは何なのか‥??

一般に言われている「マイナスイオン」の有益性について

「イオン」とは、電気を帯びた目に見えない微粒子(原子・分子・分子集団)のことです。

空気中にはプラスの電気を帯びた「プラスイオン」と、マイナスの電気を帯びた「マイナスイオン」が存在しています。

「マイナスイオン」は、森林や滝のそばに多く存在しているため、森林浴を行うことで爽快感ストレス軽減リラックス感を感じることができます。

この「マイナスイオン効果」は、ニンゲン以外の動植物に対しても有効で、成長促進効果や延命効果などが確かめられていて生産性の向上に役立っています。

また「マイナスイオン」には、空気中のチリをホコリを除去する空気清浄効果があり、空気清浄機・マイナスイオン発生器などに活用されています。

さらに「マイナスイオン」は、生魚・生肉・野菜・果物などの生鮮食料品の鮮度を保持することにも活用されています。

マイナスイオンには、血液を浄化する働きがあり、酸性化している血液を弱アルカリ性にします。弱アルカリ性の血液は、新陳代謝を活発にし、各細胞の機能を活性化させ、疲労の回復を促進します。また、それにともなって、自律神経の機能、内分泌線の機能が良好となり、中枢神経や末梢神経にも好影響を与え、増血機能も増進します。そのため、抵抗力が強くなり、病気にかかりにくくなります。(イーライフ情報局 ~ マイナスイオンとプラスイオン ~)

だそうです。

「マイナスイオン」は「学術用語」ではないという事実

気象学の大気電気学の分野において、「大気イオン(atmospheric ion)」という用語があり、この大気中に存在するイオンのうち「プラス」の電気を帯びているものが「正イオン(陽イオン)(positive ion、positive air ion)、「マイナス」の電気を帯びているものは「負イオン(陰イオン)(negative ion、negative air ion)と呼ばれています。

が、実はマイナスイオン(minus ion)」という言葉自体は、学術用語・科学用語として定義されていません。

では、「マイナスイオン」とは結局のところ、何なのか‥!?

単に「ネガティブイオン(陰イオン)」を「マイナスイオン」と訳しただけの和製英語、もしくは各種メーカーが関連製品の販売のために使用しているマーケティング用語です。

「マイナスイオン」は「疑似科学用語」であるという真実

「疑似科学(ぎじかがく)というものをご存じでしょうか?

「疑似科学」とは、何らの根拠も示されないままの「うわべだけの科学」「誤った科学」のこと。

にも関わらず「科学的方法に基づく」「科学的な事実」として間違って捉えられ(というより、捉えさせられ)、そのように位置付けられてしまった考え方のことです。

もっと分かりやすく言うと、似非(えせ)科学・偽(にせ)科学、果てにはインチキ科学のことです。

前述の通り、「マイナスイオン」学術用語・科学用語として定義されていません。

なので、「マイナスイオン」=「疑似科学用語」というわけです。

20年以上も昔の「マイナスイオンブーム」

「マイナスイオンブーム」を作ったのは、「データ捏造問題」であっけなく終了してしまった「発掘!あるある大事典:関西テレビ(フジテレビ系)」というテレビ番組。

1996年(平成8年)10月27日~2004年(平成16年)3月28日まで、日曜日の 21:00~21:54に放送されていた番組で、メインMCを堺正章・ヒロミでスタート。

ここで「マイナスイオン」が取り上げられたことで一気に広がりました。

以降、テレビ・新聞・書籍も「マイナスイオン情報」を垂れ流し始め、世の中には「マイナスイオン関連商品」があふれかえることとなります。

そして国民生活センターには案の定「マイナスイオン」の「リフレッシュ」「疲労回復」「保湿」などの効果を期待して購入した消費者から「実感が得られない」という苦情が多く寄せられはじめます。

そこで2003年(平成15年)9月5日、「マイナスイオンを謳った商品の実態」 を公表。

この資料によると、「マイナスイオン商品」は、ふとん類や家庭用電気治療機具、エアコン等、さまざまな商品に及び、相談者の年齢も、扱われている商品が多種多様であることから、20歳未満の若年層から70歳を超える高齢者層までと広範囲。

主な相談内容としては、使用してみたものの謳われた効果が明確に確認できないなど「効果・効能」に関するもの、商品が高額であるなどの「高価格・料金」、商品の効果や業者についての「信用性」が多いそうです。

相手側の言い分も聞くために「マイナスイオン商品」を製造していると考えられる業者にアンケート調査を実施、「商品がマイナスイオンの効果を謳っているか?」を調べたところ、「謳っている」と答えたのは 87.0%でした。

残りの業者はその効果を謳わずにどうやって商品を売るんだろ??

きっと、何かあった時のための「消費者の勝手な思い込み」という逃げ道なんだろうな?と勘ぐってみる。

「(効果を謳う以上)検証はしているのか?」を聞いてみると、「検証をしている」との回答は55.2%でした。約半分の「マイナスイオン商品」が検証されている(つまり、残りの半分は検証すらもされていない、にも関わらずその効果を謳っている)という結果。

「検証している」、だから「その効果を謳っている」、ってことは「実証された」ということですよね??

前述の通り、この「マイナスイオン」は学術用語・科学用語として定義されていない「疑似科学」における用語ですよ??

何を根拠として、どう科学的に「実証」したんでしょうか???

以上、これらは20年以上も昔の当時の「マイナスイオンブーム」の際の話題ですので。一応、念のため。

取り締まりの対象にはならないのか?

・2003年(平成15年)、国の承認を得ずに「マイナスイオンで免疫力が向上する」と謳った医療用具を製造、頒布していたとして、香川県の医療機器メーカーが薬事法違反の疑いで営業停止処分を受けました。

この際の厚生労働省のコメント。

マイナスイオンどんな物質で、人体にどう影響するかが証明されない限り、効能のある医療用具として承認することはないし、前例もない」

・2006年(平成18年)11月、「マイナスイオン効果」を謳ったインターネット広告に、商品の仕組みと合致していない実験データが示されていたり、ただネット上で見つけた数値を根拠なく引用したりという「科学的根拠がないものが含まれている」として、東京都が7業者に景品表示法違反として文書で指導しました。

・2008年(平成20年)2月、公正取引委員会は「燃費向上グッズ」製造販売業者ら19社に対し、景品表示法における「優良誤認」に分類されると認定、排除命令を行いました。(謳っている主な効能の中に、「マイナスイオン等の効果により、吸気と気化した燃料の混和度合いを向上させ燃焼を促進」とあります(Wikipedia) )

・2012年(平成24年)7月、東京都生活文化局により、パナソニック、シャープ、日立、東芝という大手家電メーカーが、製造しているイオン機能付きヘアドライヤーに対して景品表示法に基づいた改善の要請を受けます。

イオン機能付きドライヤー「うるおい・保湿」等の「効果・効能」を謳う根拠として「実証試験が適切に行われているか?」の調査を行いました。

結果、一般的な使用方法とは全く掛け離れた試験条件下での「実証試験」に基づく「効果・効能」を表示していたことが判明。(レベル低‥子供かよ‥)
よっての「改善の要請」。

その対象となった各社の製品を調べてみて、「(製品名) +効果」でヒットした結果の各社ページへのリンクは以下の通り。

・パナソニック:「ナノイー」
・シャープ:「プラズマクラスターイオン」
・日立:「ナノイオン」
・東芝:「ピコイオン」

情報としてはドンドン尻つぼみとなっていき、「日立」ではドライヤーに特化して見つかり、「東芝」に至っては「(製品名) +効果」では見つけられませんでした。

にも関わらず、東芝は「ピコイオン」を冠に掲げた製品多数販売しています。

Amazonにおける「ピコイオン」での検索結果。

何の説明もせずにガンガン販売‥。実に悪質‥。

一連の原発関連を発端とした「東芝」の経営危機についての報道、こういう悪辣な姿勢からも「さもありなん」が読み取れますよね?w

ちなみにやっと、とある製品のデータから引っ張りだした「東芝」の「ピコイオン情報」はこちら。

【ピコイオンとは,OH(水酸基)ラジカルを包んだ複数の水分子が凝集し,負に帯電した微粒子である】

皆さん、この説明で「へ~」って納得・理解できますか?

以下、解説。

OH(水酸基)とは、「ヒドロキシ基(hydroxy group)」のこと。
有機化学において構造式が −OH と表される1価の官能基。
(興味のある人以外、まともに考える必要はない専門用語。)

ラジカルとは、要するに「イオン」のこと。

「負に帯電した微粒子」ってことは、要するに「マイナスイオン」のこと。

難しい専門用語を書き連ねることでの権威付け。
欺しのテクニックの一手段ですね。

「欺そうとはしていない」?? 

こんな言い訳、受け入れらますか‥?

貴方の手許にあるドライヤー‥大丈夫ですか?

これほど言ってるのに‥。

現在においても「オレオレ詐欺(振り込め詐欺)」の被害が後を絶ちません。

警視庁(東京都の警察本部。各都道府県の警察本部にあたるもの)によると、2016年(平成28年)度の被害額は約62億円だそうです。

「東京都」だけで、この金額。

警察庁(全国の警察本部を管轄している警察組織における頂点の存在)も金融庁とタッグを組み、その撲滅に必死‥。

しかしまあ‥結局のところ「潜在被害者」意識レベルの問題ですからね‥。

きっと、上記のようなページなんかは「実際に欺された被害者たちだけ」が見てるだけなんでしょうね。

「今後、二度と欺されないように」ということで‥。┐(‘~`;)┌ヤレヤレ


とにかく、相手はあの手この手を使って貴方を欺そうとしてきます。

が、ちゃんとまともな感覚をもって、ただ疑問に思うことさえ出来れば、インチキ商品の購入などありえません。

まずは一歩引いて、「ホント??」と冷たい眼で見つめてみましょう。

決して「欺されちゃいけません」‥。何事においても。

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