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未知マーケティング/「NOTジャケ借」以外にも色々あった

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未知マーケティングとは、敢えて製品・サービスの商品情報を隠したままに販売し、その中身は「開けてからのお楽しみ」とばかりに「ドキドキ感」「ワクワク感」を提供するマーケティング手法のことです。

名付け親は「日経MJ」の模様。
ホームページを見ると、「日経MJは成長市場の可能性を感じ「未知マーケティング」と名付けた」とエラそうに書かれておりますので。

以前、TSUTAYAのタイトルなしDVD「NOTジャケ借」については記事に書きました。

噂のTSUTAYAの「NOTジャケ借」中の人は誰?等、色々問題点が

その他にも色々、「未知マーケティング」がありますのでご紹介したいと思います。

「文庫X」が未知マーケティングの斬り込み隊長

「文庫X」とは、岩手県盛岡市にある「さわや書店フェザン店」が販売を開始した、手書き文字が印刷された手作りのブックカバーがかけられ、タイトルや著者名などの本を特定できる情報はふせられた状態で売られている文庫本のこと。

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「文庫X」について明かされているのは以下の3点のみ。

・価格が税込810円であること

・ノンフィクションであること

・500ページ以上であること

レシートにもタイトルは表示されないというからその徹底ぶりはお見事。(ちなみにTSUTAYAの「NOTジャケ借」は精算の際にレジにタイトルが表示されるそうなので「あっちの方向を向いている」という姿勢が重要となります)

もしも開封後にすでに購入済みのものだと分かった場合には、返金を受けられます。
(インチキするヤツいないのかな? ちゃんと2冊目であることを証明するのかな?)

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一万円選書 北海道・いわた書店

忙しくって本屋にいけない、最近同じような本ばかりで出会いが・・・、などなど読書難民のあなたの為に社長の岩田がお薦めの本を(だいたい)一万円分選んでお届けするというサービスです。

選書の流れ
①なるべく詳しいカルテを送っていただく。
②それをもとに岩田がじっくり選書する。
③見積もり(リスト)を出しOKなら入金手続きをお願いする。
④ささやかなお手紙を添えて、お届けいたします。

※選書は『カルテを記入できる』ことが条件となっておりますので、申し込
み可能年齢は『高校生以上』とさせていただきます。

※同じ理由から『プレゼントしたい』時も、ご本人によるカルテの記入が
必須となっております。
どうぞよろしくお願い致します。
(いわた書店HPより)

職業や好みの本のジャンル、最近読んだものなどカルテを通して伝えると、その情報に基づいてそれぞれの人が楽しく読めそうな本をじっくりと選書してくれます。

「今まで出会ったことのない本に出会える」と書籍のソムリエとして大人気で、受け付け期間中には数100人もの予約待ちが出るほど。

約1万円分ということですが、仮にカルテに「文庫本のみでお願いします」とあったりしたらどうなるのでしょうか‥? 文庫本の価格が計算しやすいように500円だとすると、20冊。相当面倒な作業になりますね。それとも抽選もれになっちゃうんでしょうか‥?

いずれにせよ、相当のパワーと情熱がないとできないサービスであることは確か。その誠実さと本に対する愛情にみなさん惹かれているんでしょうね。

行先がわからない旅行「ミステリーツアー」

クラブツーリズム「ミステリーツアー」

「出発当日までどこに行くか分からないわくわくドキドキのミステリーツアー!」

「温泉やグルメに観光に、魅力のポイントがたくさん詰まったお楽しみツアーにLet’s GO!」

「ミステリーツアー」歴20年超という老舗のクラブツーリズム、近年急速に参加者を増やしており、2007年度に参加人数7万人だったものが15年度は4倍超の30万人にも増加したそうです。

人気の秘密はツアー名にもあり、情報は一切出さないというわけではなくヒントを小出しに提供することで、ミステリー感を残しつつも参加者それぞれ頭の中でイメージを拡げてもらおうという作戦。

個人的に気になったのは日帰りツアーの

「イセエビ半身・牡蠣・殻付ホタテ・蝦夷アワビ 海産物&野菜&フルーツ3kg!てんこ盛りミステリー」。

まんまとこの作戦にはまってしまって確かに「海産物がメインみたいなので行き先は海方面? 野菜にフルーツに3kgものてんこ盛り、これでお値段もお手頃の9,990円 ~ 10,990円なら失敗しても損はないかな?」とか色々と想像してしまった‥。

参加者はリピーターが多く、一度体験すると以降は安心して参加でき、結果ハマってしまうようです。

「日帰りミステリー」「温泉ミステリー」「食べ放題ミステリー」「宿にこだわったミステリー」「お土産付きミステリー」とテーマ別での検索ができるところも、押しづけがましくなくて便利。

目的地はシステムが決める「どこかにマイル」

JAL「どこかにマイル」。

「行き先はおまかせ、マイルをつかってどこかに行こう!」

「どこかにマイル」とは、通常の特典航空券の半分以下の6000マイルで“どこかに行ける往復航空券”と交換ができるという会員専用サービスです。
(ただし、JALグループ国内線・東京(羽田)、大阪(伊丹)発着便の路線で直行便に限られており、対象クラスも普通席のみで、クラスJ、ファーストクラスは対象外です)

予約の際に、申し込み画面から発着地・日付・人数・時間帯を選択、4つの行き先候補地が表示されます。再検索すると候補地が変わるので色々なパターンの組み合わせを検討できます。

行き先候補が決まったら旅行者情報を入力して申し込み、3日以内に行き先決定のお知らせが届きます。

一から旅行の計画を立てるとなると、選択肢があまりにも多くて面倒‥という人にとっては、4つの候補地を提供されることで一気に選択が絞られ、あらかじめネットで「下見」して現地での楽しみ方を考え、またその過程においての新たな発見にも期待できる、ということのようです。

「どこかにマイル」が始まったのは2016年12月。通常のツアーの場合で1万人集まるとヒット商品とされる中、半年も経たずこれまでに1万3千人の予約があったそうです。

「未知マーケティング」=「福袋」??

お正月の初売りなどで販売される「福袋」

袋の中に何が入っているか伏せられているのが大前提。

中身の商品の合計価格以下に値段が設定されて、そのお得感・ラッキー感を煽る商品。

しかしながら、本来の価格以上の商品が入っていても、売れ残りや不人気商品ばっかりだったという場合もあることから、どうしても店側の在庫処分というイメージが付きまとってしまいます。

「未知マーケティング」も「中身が分からない」という点において福袋と同様、ネガティブなイメージを持たれても良さそうなものなのに、いまや大人気。

何故なんでしょう??

1つには実際に経験してみた結果、決して在庫処分などではない良サービスであったことが分かり、その事実がSNS等で口コミとして広められ宣伝されて更に客を呼ぶ、という好循環を生み出しているのでしょう。

まあそもそも、福袋のマイナスイメージについてなんかは販売する店側も百も承知、在庫処分品なんか詰め込むわけがないと考えるのが普通ですよね。

もう1つには冒頭で触れたようにドキドキ感・ワクワク感」そのものにお金を出しているということ。(もちろん基本的に上記を前提とした上で、の話ですが)

今の時代、ネットであまりにも簡単にネタバレを含めた全ての情報が入手できてしまうことで、DVDにしても書籍にしても旅行にしても、気になっていた情報は得られたという疑似体験だけで満足してしまっている。

ただそこには実体験ではきっと得られるはずの「ドキドキ感・ワクワク感」についてはかけらもないわけで。

もはや、これまでの予定調和的な商品の提供だけではユーザーの心には響かない‥ということで新たに開発された商品「ドキドキ感・ワクワク感」です。


ダウンタウンの松本がワイドナショーで「未知マーケティング」について、

「麦茶だと思って飲んだら麺つゆだった」というあの衝撃を求めているのか??

という疑問を呈していましたが、こうなると福袋どころではなく闇鍋ですよね。(笑)

個人的には、DVDにしても書籍にしても旅行にしても、あくまでも自分の判断で決断したい派で、満足も後悔も自己責任、それより何より 噂のTSUTAYAの「NOTジャケ借」中の人は誰?等、色々問題点がでも書いたように、「中の人」の存在がどうしても気になります。

「未知マーケティング」としての提案は分かった、で、あんた誰??

 

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