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【今さら聞けない】サブリミナル効果って何? 本当に機能するの??

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サブリミナル(subliminal)とは「潜在意識の」という意味で、厳密には意識と潜在意識の境界領域下への刺激を「サブリミナル刺激」といい、これを用いた手法が「サブリミナル手法」、それによってもたらされる(とされている)効果が「サブリミナル効果」です。

普段はこれらをまとめて単に「サブリミナル」と呼ばれ使用されることが多いです。

さて、その「サブリミナル効果」ですが、具体的にどういうものなのでしょう?

以下、掘り下げていきたいと思います。

事の発端は【サブリミナル”実験”】にあり

1957年9月から市場調査業者のジェームズ・ヴィカリ(James M. Vicary)が6週間にわたり、ニュージャージー州フォートリーの映画館において“ある実験”を行いました。

映画「ピクニック」の上映中、映写されているスクリーン上に「ポップコーンを食べろ (“Eat popcorn”)」「コカコーラを飲め (“Drink Coca-Cola”)」というメッセージが書かれたスライドを、1/3000秒ずつ5分ごとに繰り返して、二重映写するというものでした。

結果、ポップコーンは57.5%、コーラは18.1%の売上高の増加がみられたとされました。

これが【サブリミナル”実験”】と言われているものです。

要点を簡単にまとめると、仮に1/10秒に一回メッセージを混入、などというような荒い処理がなされた動画であれば、「それが何なのか?」までは認識できなくても明らかな違和感を感じることくらいはできます。

が、それが1/3000秒という世界ともなると、その違和感に気付くことさえもできず、よって、メッセージ混入の事実そのものを認識することが不可能となります。

しかしながらこの状況、意識下では情報として伝わっていなくても、無意識下においては視覚を通して、すでに脳への情報伝達は完了しています。

理性で制御することのできない無意識下での脳へすり込まれた情報、これに人は自然と従ってしまうこととなる、というのが「サブリミナル効果」の概要です。


ですが、この【サブリミナル”実験”】を行った当人のヴィカリ、その内容と結果についての論文をアメリカ広告調査機構からの要請があったにも関わらず発表せず、一方、他の研究者もこれらの結果を再現をすることができませんでした。

1958年2月には、カナダのCBCが「クローズアップ」という番組の中で、ヴィカリの会社に再”実験”をさせた。番組の時間を通して352回にわたり「telephone now(今すぐお電話を)」というメッセージを投影させてみたが、誰も電話をかけてこなかった。また、放送中に何か感じたことがあったら手紙を出すよう視聴者に呼びかけたが、500通以上届いた手紙の中に、電話をかけたくなったというものは一つもなかった。
(Wikipedia)

1962年にはAdvertising Age(米国で最も権威ある広告・マーケティング誌)が、ヴィカリ本人の「マスコミに情報が漏れた時にはまだ実験はしていなかった、データは十分にはなかった」という談話を掲載、さらに新潟大学の鈴木光太郎教授は、この実験そのものがなかったと指摘しており、後にヴィカリもこの件についてでっち上げであったことを認めています。

この【サブリミナル”実験”】の結果が今尚事実として、生き続けているというわけです。

「サブリミナル」 = インチキなのか?

一般的に見ても「サブリミナル」を、「無意識下、脳への潜在的な直接的なメッセージ」などと取り上げられると相当なインパクトがありますね。

が、多くの心理学者はこの「サブリミナルメッセージがどれほどの効果があるのか?」については懐疑的で、もはや「真実ではない」ともされています。

ならばということで今現在、日本での「放送業界=マスゴミ」では「サブリミナル」はどう取り扱われているのでしょうか?

1995年9月26日に日本放送協会(NHK)が、1999年には日本民間放送連盟が、それぞれの番組放送基準でサブリミナル的表現方法を禁止することを明文化しました。

  • 日本放送協会 国内番組基準
    • 第1章 放送番組一般の基準
    • 第11項 表現
    • 6 通常知覚できない技法で、潜在意識に働きかける表現はしない。
  • 日本民間放送連盟 放送基準
    • 第8章 表現上の配慮
    • (59) 視聴者が通常、感知し得ない方法によって、なんらかのメッセージの伝達を意図する手法(いわゆるサブリミナル的表現手法)は、公正とはいえず、放送に適さない。(Wikipedia)

「サブリミナル」 = インチキならば、なぜ禁止までするのでしょう??

2002年にプリンストン大学の研究者らが「 “thirsty”  (喉が渇いた)」という言葉の12フレームとコーラの缶の画像の12フレームを、アメリカのアニメ「ザ・シンプソンズ 」に挿入したという研究結果を発表しました

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被験者は当然、何が混入されていたのかは認識できなかったものの、放送終了後には以前に比べて約27%の喉の渇きを抱いていました。

また、比較対象として選ばれたただの白いフレームだけを混入されたものを見たグループの人たちは、その放送終了後にもほとんど喉は渇いていませんでした。

加えて、コーラ缶と汗ばんだボクサーの画像を用いての実験でも同様の結果を得ました。


2005年、オランダのユトレヒト大学とラドバウド大学の研究者により発表された同様の研究では、認知性の高い特定のブランドがサブリミナルメッセージによって、人に対して何らかの親しみに影響を与える可能性があることが示されました。

今回使用されたのは「“Lipton Ice”(リプトンアイス)」という言葉で、被験者に2つの飲み物の中から選択させた場合、アイスティーの銘柄であるこちらを選ぶ可能性が高かったそうです。

このサブリミナルの誘導効果が機能するのは、”Lipton Ice”を認識しており、好きだけれどさほど頻繁には飲んでいない人物、加えてノドが渇いている状況でのものでした。

付随する実験で、塩辛いキャンディーを与えて敢えてノドの渇きを操作したところでも、同様の結果を得ることができました。

また別の実験では、被験者が疲れているほどサブリミナルの暗示を受けやすいという結果が出ています。

つまり「サブリミナル」 = インチキではなく、サブリミナル効果というものは、これまでの数々の実験によって確認されたように、それぞれの条件下において限定的ながらも確実に存在する現象といって良いでしょう。

だからこその、念のための禁止措置。

こう解釈すれば納得できますよね。

オウム真理教事件が日本を震撼させていた1995年5月2日、日本テレビ系列のテレビアニメ『シティーハンター3』第11話(1989年(平成元年)12月24日放送)の再放送で教団代表・麻原彰晃の顔が1フレームだけ挿入されていたことがTBS系のニュース番組で報道され、「サブリミナル効果」として問題視される。しかし、同年6月9日には逆に日本テレビ系列のニュース番組で、TBSのオウム真理教関連番組(1995年(平成7年)5月放送)に、麻原の顔等の画像が無関係な場面で何度も挿入されていたことが報道された。TBSはサブリミナル手法を番組テーマを際立たせる1つの映像表現として用いたと説明したが、非難が集中し、郵政省は同年7月21日、TBSに対し厳重注意を行った。これを受けて、TBSは「視聴者が感知出来ない映像使用はアンフェアであった」と謝罪した。
(Wikipedia)

当時、このニュースをリアルタイムで見ていて、ゾッとした記憶があります。

アナタが下したその決断、ホントにアナタ自身によるものですか?

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