競馬のサラブレッドが脚を骨折すると安楽死‥。日本の捕鯨?? それがどうした?(笑)

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競馬という公営ギャンブルのCMをガンガン流していますよね。JRAは。

毎日毎日‥朝も早よから‥ゴールデンタイムでさえも‥垂れ流し状態ですね。

現在のとあるCMの出演者は松坂桃李、柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳。

楽曲は、木村カエラが新たに書き下ろした新曲「HOLIDAYS」。(←いいね!)

(「HOT HOLIDAYS!」CM動画に加えて、メイキング映像、出演者からのメッセージ)

要はJRA、これらの人気俳優・女優を起用することで、ギャンブル = 賭け事の世界への誘いを行っているわけで?

しかも、この先息の長いカモになり得る若者世代にターゲットに絞って。

「別にいいでしょ? なんせ公営競技なんだから」ってつもりなんでしょうねぇ、恐らく。

JRA日本中央競馬会  (Japan Racing Association)。
(蛇足ながら個人的には「JRA」とくれば真っ先に「Japanese Red Army」なんですが)


その競馬に駆り出されているお馬さんであるサラブレッド(Thoroughbred)。

18世紀初頭にイギリスでアラブ馬やハンター(狩猟に用いられたイギリス在来の品種)等から人間により競走用に品種改良されたウマで、もしも脚を骨折して人間の医者により「予後不良」と診断されたら、即、「安楽死」となります。

人間にとっては「たかが骨折」にしかすぎないのに、です。

こんな運命を背負った動物に、その能力の限界ギリギリまで無理矢理走らせ、それを人間どもが賭けの対象としているという公営競技、これが競馬というものです。

ご存じでしたか?

予後不良とは

競馬における予後不良(よごふりょう)とは、主に競走馬が競走中や調教中などに何らかの原因で主に脚部等に故障を発生させた際など、回復が極めて困難で、薬物を用いた殺処分の処置が適当であると診断された状態を言う。(Wikipedia)

「予後不良」ではなく「競走能力喪失」ならば「安楽死」は免れます。

そのウマはもう競馬の世界に戻ることはできませんが、命には別状ないケガなので生かされます。

成績の良い馬ならば繁殖入り、乗馬程度なら出来るようにはなります。

競走馬のサラブレッド体重は400~600kgほど。

ただ立っているだけでも、1本あたりに100kg以上の負荷が掛かっていることになります。

こんなに細い脚、当然骨折・ヒビなどの故障が発生しやすいことから「ガラスの脚」とも呼ばれています。

人間とは違って競走馬の脚の骨折は、命に関わるケガとなります。

4本の脚のうちの1本にでも重度の骨折や脱臼、腱の断裂などを起こしてしまうと、どうしてもその脚をかばうようになり、なので、ケガをしていない残りの3本の脚にこれまでよりも更なる大きな負担が掛かることとなって、結果、非常に激しい痛みに襲われます。

やがて健康なはずだった残りの脚にも、蹄葉炎蹄叉腐爛といった脚が腐ってくる病気を発症することとなります。

蹄葉炎(ていようえん)
馬の蹄の内部は血管が発達しているが、体重が重いこと、心臓から遠い体の末端に位置することなどから心臓のポンプ作用をもってしても血液が充分に行きとどかない。これを補っているのが蹄機(歩行の際、蹄の負重免重が繰り返され、一種のポンプとして動き、血行を促進する)であるが、肢に故障を発症し、動けずに他の肢で長時間負重し続けると、蹄の内部の血液循環が阻害され、蹄の内部に炎症が起こり激しい疼痛を発する。これが蹄葉炎である。馬は体重が重いため、病勢の進行を止めることは難しく、重症にいたると予後不良となることが多い。

蹄叉腐爛(ていさふらん)
蹄底の蹄叉の凹部につまった汚物が原因で蹄底が腐食し、悪臭をはなつ病気であり、重症になると跛行を呈する。原因は厩舎や放牧場の不潔、蹄の手入不足等であり、何よりも予防が肝心である。
(JRA 競馬用語辞典 より)

要するに、お馬さんがパカパカと歩く

これができなくなってしまうことによる病気です。

ウマの骨折の治療

蹄葉炎は、ウマにとっては死の病です。

この病にかかってしまうとウマは立っていられなくなり、すると今度は皮膚の壊死を引き起こすことになります。いわゆる「床ずれ」状態です。

もちろん骨折の治療の際には蹄葉炎等の病気を併発させないために、少しでも脚への負担を和らげようと胴体をベルトで吊り上げたり、プールを利用して水中での浮力を活用した治療がおこなわれます。

しかし、ウマにとっては身体を吊るされること自体が相当のストレスです。

仮に手術を含めて治療に成功した場合でも、その後の痛みも非常なストレスとなります。

実際の例として、ストレス性の潰瘍性大腸炎を発症して大量に下血、出血性ショックで死亡しているウマもいます。

一方、これらのストレスで暴れだし、せっかく治療した脚を再び痛めてしまうことはもちろん、残りの脚までも傷つけてしまうこととなって、結局、蹄葉炎を発症し‥という地獄のシナリオ‥。

最終的には衰弱死、もしくは痛みによるショック死を死因として死亡に至ります。

ウマの安楽死の理由

「治療」を尽くしても生存率は低く終わってしまうこと

これについては、上記の通りです。

人間には「たかが骨折」ですが、ウマにとってはその生存率さえも決して高くない最悪のケガとなります。

「治療」の過程における金銭面での莫大な負担

治療費・飼育費・関係者への給料支払い等々。

ウマのオーナーはそもそも何故、競走馬を飼っているのか?

から考えてみると、(「治療」によるウマ自身の壮絶な闘病生活の結果)奇跡的に回復できたところで、基本、せいぜい乗馬用としての余生を送るだけ。上手くいけば種馬として再び金を生み出すことになれるかもしれないけれど‥?

結果、名目としては、骨折の痛み、後に併発するであろう病の苦しみから愛馬を解放するための苦渋の決断とされるのが「安楽死」

が、実際としては、大多数の競走馬は「予後不良」と診断された直後に何らのドラマ性もなく機械的に「安楽死」が選択され、処分されています。

ウマの安楽死 = 殺処分の方法

安楽死の手段としては薬殺が一般的で、麻酔薬、筋弛緩剤や心停止薬の投与により殺処分されます。

日本においては、筋弛緩剤を用いて心臓の動きを止める方法で、薬殺しています。

安楽死の執行人は、JRAの場合は職員獣医師、地方競馬の場合は各地域所属の獣医師です。

ウマの殺処分のその後‥

薬物を使用しているので当然、食肉として市場に流通することはありません。

かつては、「予後不良」の診断をされても「安楽死」さえも選択してもらえず生きたままに食肉業者に横流しされて屠殺されていたこともあったそうですが、現在では行われなくなりました。

屠殺(とさつ) ‥ 食肉を得るために家畜等の動物を殺すこと。

と、表向きの説明ではなっているものの、「予後不良」の診断を受け、もはや競走馬として見込みのないウマを食肉として業者に流用、という流れは依然存在している模様‥。
(もっと調べないと確かな報告はできないものの、きっと表には出てこないでしょう‥)


“通常の流れで安楽死=処分されることになったウマ“については、日本では専用の施設、または専門の業者によって人間死体の扱いと同様に仏教の流儀に則って荼毘(だび)にふされます。

遺骨は関係者によって引き取られることもありますが、その多くは廃棄物として処分されているそうです‥。

なにが「愛馬を苦しみから解放するためのオーナーの苦渋の決断」だよ‥。

その後も人間同様、馬頭観音や、物故馬法要などでその冥福が祈られて‥

ってか、何かおかしくない!?

ただ台本通りに事が進められているだけの話で「だからいいでしょ」とはならないぞ?

そもそも「ガラスの脚」のサラブレッドを走らせなければ全て解決じゃねーか‥。

捕鯨支持国 VS 反捕鯨国

前述、競馬の発祥の地はイギリスです。

 捕鯨支持国(39カ国)  反捕鯨国(49カ国)
アジア・
中近東
 日本、カンボジア、モンゴル、中国、韓国、ラオス(計6) インド、イスラエル、オマーン(計3)
アフリカ ガボン(注1)、カメルーン、ガンビア、ギニア、コートジボワール、セネガル、トーゴ、ベナン、マリ、モーリタニア、モロッコ、ギニアビサウ、コンゴ共和国、タンザニア、エリトリア、ガーナ(計16) ケニア、南アフリカ(計2)
欧州 アイスランド、ノルウエー、ロシア、デンマーク(計4) アイルランド、イタリア、イギリスオランダ、オーストリア、サンマリノ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、モナコ、ルクセンブルグ、クロアチア、スロベニア、キプロス、ルーマニア、リトアニア、エストニア、ポーランド、ブルガリア(計27)
大洋州 パラオ、ナウル、マーシャル、ツバル、キリバス、ソロモン(計6) オーストラリア、ニュージーランド(計2)
北米・
中南米
アンティグア・バブーダ、グレナダ、スリナム、セントクリストファーアンドネービス、セントルシア、ドミニカ連邦、セントビンセント・グレナディーンズ(計7)アメリカ、アルゼンチン、チリ、パナマ、ブラジル、メキシコ、ベリーズ、ペルー、コスタリカ、エクアドル、グアテマラ、ニカラグア、ウルグアイ、ドミニカ共和国、コロンビア(計15)

(参照 : 日本捕鯨協会)

繰り返しながら、競馬の発祥地であるイギリスは反捕鯨国です。

クジラは食べちゃダメだけどウマは食べてもイイの?

1986年にIWC(国際捕鯨委員会(International Whaling Commission)が商業捕鯨を禁止しました。

クジラを捕って食べてはいけない理由としては、以下の3つ。
(参照 : 日本捕鯨協会)

・捕鯨によりクジラが絶滅の危機に瀕するから

クジラを食べなければならない理由はないから

クジラの捕殺方法が残酷だから

ならばということで、ウマは食べてイイ理由を逆説的に考えてみると、

・”捕馬”によりウマが絶滅の危機に瀕することはないから?

そりゃまあ、そう。
“飼育”の観点だけからしても天と地の差だし。
でも、だからってこれが「ウマは殺して食べてイイ」ってことに繋がるの?

ウマを食べる理由はあるから?

馬肉 = 「桜肉」。戦中戦後じゃあるまいし、クジラ同様、わざわざウマを食べる必要はないでしょ。
で、それを言うのなら、ウシブタニワトリなんかも食べる必要はないね、人間が生きていくためには。
(過去記事、ベジタリアンとヴィーガン~菜食主義者と完全菜食主義者~ 参照)

ウマの屠殺方法は残酷ではないから?

日本捕鯨協会によると「捕殺方法が残酷だから」の指摘に対して、クジラのほとんどは爆発銛によって即座に捕殺されていて、捕殺時間は即死か致死時間2分以下であり、「これは他の野生生物の捕殺と比較してもずっと優れています」と反論しています。

なので、ウマ屠殺について調べてみたところ、

近年では動物がなるべく苦しませずに絶命させるように配慮が成されているそうで、炭酸ガス麻酔・ノッキングガンという銃による頭部への打撃・感電等による失神の後、首の動脈を切断する事による失血死、あるいは失神後に脳組織を物理的に損傷させる事で生命活動を停止させる方法が取られているとのこと。

さらに具体的に詳しく屠殺の現場の実情について知りたい人のために、とりあえず以下を紹介しておきます。(とりあえずではありながら、相当ショッキングな状況が見られますので、今後もこれまで通り普通に「食肉」を続けたい人は見ない方が良いかも‥。実際これらをきっかけにベジタリアンへ転身した人もいるそうなので)

馬の屠殺現場調査

<恐くて見られない人への解説>
「日本最大の馬の屠殺場」というタイトルから始まる動画
「日本では毎年2万頭以上の競走馬が殺され人間の食料やペットフードになる」
「ケンタッキーダービー優勝馬 ファーディナンドも日本で屠殺された」
「屠殺3分前 まだ若年のサラブレッドが洗浄されている」
「この後屠殺室へ運ばれ 屠殺後は天井から逆さに吊される」
「ファーディナンドが屠殺された2002年以来―2千頭以上の競馬馬が輸入される」
「その中にケンタッキーダービー優勝馬の2頭がいる」
「カリズマティック 2009年1月(日本)」
「ウォーエンブレム 2009年1月(日本)」
「多くの馬が屠殺され このように無惨な最期を迎える」
「競馬は馬を犠牲にする惨い行為」
「競馬をやめてください」

加古川食肉センターへ屠殺場見学へ行ってきた in 兵庫県

<恐くて見られない人への解説>
日記ブログ。見学体験の1日の出来事について事細かに画像付きで紹介。
一緒に見学したメンバーとのやりとりや現場に至るまでの交通手段などの情報等々があって、
「到着して、車を降りるとイキナリ動物園の臭いにビビる」
「牛の皮や液体が、自動的にどんどん出てきて、層になっています」
「「まだ動いてる…」と、誰かが言い。確かに皮の内側が、巨神兵の様にドクドク・ビクビク まだ動いていました」
「担当者の方が後に言いました「これがみなさんの、カバンやクツになります。」」
「ぞくぞくとトラックが到着し、トラックからけい留場へと、牛が移されていました」「誰かの父親で、母親で、誰かの子どもだった牛達がそこにはいました」
「この世に1つだけの、愛しいお手て」
「あれが自分の愛する人や家族の手や皮だったら、耐えられるでしょうか」
「このあと数分後には、切断されてしまいます」
「いよいよ見学出来る解体室へと向かいました」
「枝肉になります」
「油も集めて、油脂加工し化粧品の原材料とかになっているそうです。あり得ないですね あんな可愛い牛達が、そのグロテスクな遺体の油を、顔に塗るんですか…ああ…お菓子の材料にもなっているのね…」
「先ほどまで外にいた牛達が、追い立てられる様に、中に入ってきます」
「1頭1頭、屠殺される場所まで来ると、後ろの柵が降りてtaurus下がれなくなります」
「額か後頭部(どちらでも良いそうです)に、ノッキングガンが発射され、牛は一瞬でくずれ落ち、そのまま、横の板が回転し牛は、床へ転げ落ちます」
「そして素早く首にナイフが入れられ、 たてご(【竪子】とは格子や障子の縦方向の組子 (くみこ)のこと)が外され、 顔の皮をはがされます」
「作業員の足元を見て、意識が遠のいているかもしれないし。自分の顔の皮がはがされるところが見えて、声なき声を上げているかもしれない」
以下、延々と「食肉」への加工の過程、「内臓処理」「頭部解体」というワードと画像ともに屠殺の実情を紹介してくれています。

これを残酷ではないというのだろうか? 

ここに至ってもクジラはダメだけどウマはイイと言えるのか?

ウシは? ブタは? ニワトリは?

イイのね?? あくまでもクジラだけはダメだけど。


その他、捕鯨反対の世間一般の理由として、

・クジラが賢い動物であるから

クジラは神聖な生き物だから

なども挙げられるでしょう。だから「可哀想だ」と。

なら、ウマは賢くなく神聖でもないから「可哀想じゃない」と‥?


近所のスーパー、ウマはともかくウシ・ブタ・ニワトリ・サカナ等々の動物の「バラバラ死体」「食肉」として毎日欠かさず平気で売られていますね。

そして彼らが「食肉」として店頭に並べられるまでの実情を知ることもないままに、ただお金を払って購入、美味しく食べていることでしょう。

かく言う私もは食べます。

「殺す者は殺される」

という意識を持ちつつ‥。

 

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