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融資? 借金? ローン? キャッシング? “つなぎ融資”なんかに騙されるな

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2017/04/06、テレビのニュースでの報道。

“つなぎ融資”を騙って共犯者の2人の日本人とともに、50人以上から少なくとも7億円を集めたとされる“性別でいうと女”(熊本県在住の62歳)がタイで逮捕されました。

出資法違反の疑いで国際手配され38~39歳と年齢を偽っていたこの“性別としては女”ですが、実際の身柄拘束の理由は入国管理法違反の疑いです。

逮捕後のコメントで「自分も被害者」として容疑を否認しているので、とりあえず実名は伏せるべきでしょう。

その手口としては、東芝やシャープなど、今まさに「ヤバい」とされている大企業の具体名をあげつつ、毎度のことながら本来ありえない「元本保証の利息25%」などという美味しい条件を提示して愛知県の男性ら2人から6800万円を引っ張り出したそうな。

しかしまあそんなに簡単に引っ掛かるもんかね? こんなありふれた手口に。

欲。

被害者とされるヤツラにも何らの責任が発生するように思うけどね、こうなると。

「加害者を作った罪」ってことで。


それはまあ置いといて、“つなぎ融資”の融資

借金である」とは簡単に想像はつくとは思いますが、ちゃんと説明できますか?

融資・借金・ローン・キャッシングとは?

とりあえず普段から聞きなじみのあるキーワードをピックアップ。

融資(ゆうし)

英語で「 loan」
資金を融通して貸し出すこと。つまり、必要としている人にお金を貸すこと。
とりわけ消費者金融(= サラ金)などを中心として横文字で「ローン」と呼ばれている。

“つなぎ融資”
会社や個人の短期的な資金不足のために、一時的に運転資金としてお金を貸すこと。「ブリッジローン」とも呼ばれる。
近い将来に資金確保の目途が立っているものの、今は手持ちの資金がないという場合などに利用される。

借金(しゃっきん)

英語で「debt」
お金を借りること。あるいは、借りたお金のことを指す。

ローン

英語で「 loan」
融資の片仮名読み。
住宅ローン、カードローン、レディースローン等々のように使われる。

キャッシング

英語で「cashing」
融資のこと。


まとめますと、借金 = 融資 = ローン = キャッシング

要するに、借金のことを様々な場面で便宜的に言い換えているだけってことですね。

その証拠として試しに、「融資」で検索してみると「商工会議所」「中小企業」等のキーワードと「自治体名」がズラリと並びます。

一方、「借金」の場合では「返済」「貧乏・貧窮・困窮」「整理・債務整理」などと「法律事務所名」と、イメージがガラリと変わります。

「ローン」では「カードローン」と「銀行名」が大半を占め、また「キャッシング」では「クレジットカード・キャッシュカード」と「各種カード発行会社名」が。

結局のところ、簿記で考えると一番分かりやすいでしょう。

借金

会計・経理用語では借入金と言い、負債という勘定科目に入れる。借金は、法律的な用語で言うと、債務の一種である。
(なお、お金を借りるということは、借りる側と貸す側がいて成立するものであるが、お金を借りる側でなくお金を貸す側から見ると(つまり反対側から見ると)、貸すことは「融資」「貸付」などと呼ばれ、貸しているお金は「貸付金」などにあたり、資産という勘定科目に入れられる。)Wikipedia

なぜこれほど借金のことをそれぞれの場面で言い換えるのか?

イメージの問題

「資金調達として信用金庫に融資の相談を」

「資金調達として信用金庫に借金の相談を」

比べるとその印象の違いはどうでしょう? また、

「パチンコにはまっちゃってサラ金からの融資の返済が苦しくて」

などいうセリフを聞くと?

その代表としては「レディースローン」がいい例。←なんだこれ。

日本語の使い方の問題

「融資」は「受ける」もの、「ローン」は「組む」もの、「借金」は「する」もの。

「融資を組む」「ローンを受ける」「借金を組む/受ける」とは言いません。

実は「融資」と「ローン」の言葉の使い分けに細かい取り決めはなく、銀行などにおいてすらも特に細かく決まっているわけではないそうで、例えばお金を貸すこと自体をすべて「融資」とし、個人にお金を貸すことを「ローン」ではなく「個人向け融資」としているところもあります。

では、どう使い分ければいいのかというと一般的に、

・融資 ‥ 会社や企業などの団体への貸し付けで、数億というような単位での大きな金額の貸し付けに使われることが多い。

・ローン ‥ 個人向けの貸し付けで、比較的小さな貸付けに使われることが多い。
住宅ローンなどそれが個人向けであれば数百万や数千万の規模であったとしても、ローンと表現されることが多い。

と考えておけば間違いはないでしょう。

“通例”としての「貸金業者たち」の利用

上記の検索結果を見れば明白、みなさんも勝手に自分で借金のジャンル分けをしていませんか?

それを分かった上で「貸金業者たち」が、そのジャンル分けの中であれやこれやの手段で言葉を言い換え、借りてもらいやすくしている。

実際「 融資」・「 ローン」・「キャッシング」、どの分野での検索結果にも顔を出す「貸金業者たち」がいることからも。(さすがに「借金」の検索結果には出て来ませんが。イメージの問題があるからね)

名称は違えど同じ借金、実際にはそれぞれその契約内容は大きく異なっており、細かく確認していくと実に厳密に線引きされていたりして非常にややこしいのでご注意を‥。

その一例として以下をご紹介。

「キャッシング」? 「カードローン」??

非常にややこしいので、具体例をあげて見てみましょう。


「銀行口座の預金残高がゼロ‥。でもお金を借りられた」

その銀行の「カードローン」を利用したからです。

レイクに申し込んでお金を借りた」

消費者金融系の「カードローン」を利用しました。

「近所のスーパーのポイントカードなのにお金を借りられた」

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カードには上記のようなマークがついているはず。

クレジットカードの「キャッシング機能」を利用しました。


分かりやすくなかったですか?

恐らくあちこち調べまくった結果、上位の検索結果に引っ掛かるようなサイトの内容には満足いかずにこんなところに辿りついたはず‥。

ですが以下、申し訳ないことにどんどん分かりにくくなっていきます‥(笑)

キャッシングとは主に、

・カードローン(消費者金融系・銀行系・信販系)

・クレジットカードについているキャッシング機能

の2種類があり、サービスにはそれなりの違いはあれ利用方法はほとんど同じで、提携先のATM・CD(現金自動貸出機)などでカードを使用してお金を借りるサービスのことです。

ATM ‥ 現金自動預払機(げんきんじどうあずけばらいき)。英語で「automated/automatic teller machine」。コンビニにあるあの便利な機械のこと。

CD ‥ 現金自動支払機(げんきんじどうしはらいき、キャッシュディスペンサー)。英語で「cash dispenser」。現金の引出と残高照会のみを扱う機械。コンビニATMなどの普及によって、台数はどんどん減少している。

クレジットカード ‥ 信用(クレジット:credit)を基にした、後払い(つけ払い)ができるカードのこと。これを利用することで、現金を持ち歩く必要がなくなるという便利なカード。
キャッシング機能とは、クレジットカードの本来の持ち味ショッピング機能の利用限度額内で利用できる借金機能のこと。


「キャッシング」と「カードローン」の大きな違いは、その返済方法金利融資期間の違いにあると言えます。

これも「貸金業者ども」のせいで非常にややこしいので、いっそのこと表にしてみました。

  キャッシング カードローン
返済方法 翌月一括払い・残高スライドリボルビング払い 残高スライドリボルビング払い・毎月の分割払い
金利 高め 低め
融資期間 短期 長期
融資額 小口融資中心
(~50万円程度)
小口融資から大口融資まで
(~500万円も)

カードローン金利は長期になるほど、限度額が高くなるほどに、低くなります。
できるだけ多くだらだら長く借りてもらって利息を吸い上げようというわけです。
借りては返しを繰り返していくと、金利負担はかさんでいきますので要注意。

貸出金利は「貸し倒れ」のリスクも組み込まれて設定されているので、金利が高いほど審査は甘くなるということになり、逆に金利が低いということは、確実に返済してくれる人を厳しく選別することになります。

借入額が少額で一括払いが出来るようならキャッシング、一括払いが難しいような金額を借入れた場合やこれからも何度も繰り返して借入れを利用する場合には、リボ払い・分割払いのカードローン、とうまく使い分けましょう。


以上、なんにしても、キャッシングやカードローンは、一時的な借り入れにとどまるようにすべきで、すべてのカードの限度枠いっぱいを使い切って自転車操業、貸金業法にも引っ掛かることになって新たな借り入れもできなくなり‥というようなことのないようにしましょうね。
私のように‥。

 

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