最初、スワロフスキーという言葉を耳にした時はロシア人の名前だろうと想像した。
ま、当然ですわな ( ̄Д ̄)ノ オウッ。
で、何やら女の子たちがガラスを使った商品を見てキャーキャー騒いでたので、きっとそれをデザインしたデザイナーか何かがスワロフスキーなんだろう、と。
しかし「スワロフスキーを使ったアクセサリー」などという表現を見聞きするにつれ、こりゃどうにもおかしいぞと‥。
スワロフスキーとはガラス製造会社の名前
スワロフスキー (Swarovski) とは、1895年にオーストリアのチロル州で創業したクリスタルガラス(高級ガラス)を製造している会社名・創業者名(ダニエル・スワロフスキー)です。
これをそのまんま高級なガラス商品にも当てはめてブランド名としてスワロフスキー(スワロ)と呼んでいるんですね。
で、あらためて商品を見てみると‥結構するね‥。
言ってみればただのガラスでしょ??
何故お高いの‥?
デザイン料なのかな‥?
単なるガラスじゃなかったスワロフスキー
まずは、通常のいわゆるガラスとクリスタルガラスとが全く違っていた。
クリスタルガラスは、普通のガラスの原材料に酸化鉛(PbO)を加えて作られる、その含有率が約24%であるガラスおよびその製品のことです。
通常のガラスに比べてクリスタルガラスは光の屈折率・透明度に優れているため、水晶のようにキラキラと美しく輝きます。
この通常のクリスタルガラスとスワロフスキー・クリスタルガラスがまた違っており、さらに酸化鉛の含有率が高くて、最低で32%となっています。
なので、透明なはずのそのカット製品は、光の反射加減によっては七色や虹色に見え、ダイヤモンドに引けをとらないとさえいわれています。
カッティング技術も普通じゃなかったスワロフスキー
宝石と同じくカットの方法、その技術によって製品の出来上がりは全く違ってきます。
スワロフスキーはこのカッティング技術も優れており、きちんと美しい輝きが出るように計算された特殊なカッティング加工で正確にカットが施されています。
19世紀始め頃から家内工業として生産されていたものが、1892年にスワロフスキー社オリジナルのマシンカットよる製品が開発されました。
それ以降も、絶えず技術の向上が繰り返されているため、そのレベルは非常に高く、長年その輝きをもって世界中の人々を魅了するインテリア、ジュエリーが生み出されてきました。
特殊加工技術もすごかったスワロフスキー
これに加えて、スワロフスキーの表面に施す特殊加工の技術もすごかった。
1956年にクリスチャン・ディオールと共同開発したAB(Aurora Borealis、オーロラ・ポーリエイライス)というオーロラのように輝くクリスタル加工技術をはじめ、
・サーフェイス・エフェクト
・マット・フィニッシュ
・コスモジェット
・フロスト
・フォイル
まるで正義の味方のスーパーヒーローの必殺技の名前のごとくの、とにかく様々な表面特殊加工が施されています。
スワロフスキー商品の販売のページにおいて、これらの記述があるサイトは、本気でまじめで親切なまともな業者である、と判断してよさそうです。
ラインストーンとスワロフスキーとは全く別物
ガラスでもプラスチックでもアクリルでも、素材が何であろうが、ラインストーンはラインストーン。
素材にスワロフスキーを使用しているラインストーンが、スワロフスキー・ラインストーン。
別に難しくはないと思いますが、とりあえず言っておくと、スワロフスキー社製以外のラインストーンは、スワロフスキー風ラインストーンです。
騙されないように‥。
ロシア人の名前ではなかったスワロフスキー。
(創業者のダニエル・スワロフスキーはチェコ人です)
ただのガラスの塊ではなかったスワロフスキー。
以上、今さら人には聞けなかったスワロフスキーについて、お伝えしました。
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