がきデカで八丈島のキョンが何故千葉で大繁殖??東京への侵入は??

我々にとってはキョンと言えば「がきデカ」で、首都圏から遠く離れた「八丈島」に住んでるもんだと思ってました。でも、都立八丈植物公園で飼育されているだけで、野生化していないそうです。

実際のところは「伊豆大島」で野生化していました。

1970年の台風被害で「都立大島公園」内にある動物園の柵が壊れ、逃げ出した十数頭が天敵のない島全域で野生化したそうです。

先日テレビで千葉でキョンが野生化して大繁殖、いよいよ東京23区がヤバいというニュースを見ました。

泳ぎが得意らしいけれど、まさか大島から千葉まで泳いで来られるわけがないし。

千葉県では例によって農家の方々が大迷惑しており、これまた例によって地元の猟友会が駆除に立ち上がっているものの「小さいし、動きは早いし、犬に似てるし。どうやって駆除しろっての?」と困ってました。

この現状、一体どうなっているのか? 調べてみました。

これがキョンです。小型のシカで中国東部、台湾に自然分布、「体長70-100cm、肩高40-50cm、体重10-15kg」とのことですので、確かに地元の猟友会に人が言うように、犬と変わりませんね。

千葉県で野生化したキョンが大繁殖

きっかけはなんだったのか?

これもまた大島と同様、飼われていた施設からの逃亡がきっかけのようです。千葉県の場合は勝浦市にあった観光施設「行川アイランド」(2001年閉園)から逃げ出したキョンが野生化したとされ、1980年代から野生化した個体が目撃されるようになったそうです。

生まれて半年ほどで妊娠可能、一年で出産できるようになって、年間を通して発情期 (年間通しての発情期は人間と同じ‥それほど単純に人間は”繁殖”しませんが)

2007年の調査では3,400頭と推計、駆除にも力を入れていたものの、2014年度末までの調査では推定個体数が47,000頭まで激増したにも関わらず、捕獲数は約2,200頭にとどまっています。

キョンは偶蹄目シカ科ホエジカ属。その鳴き声は、千葉県現地住民の表現によると「” ぎゃぁ～ “という人が首を絞められて苦しんでるような声。夜に鳴くのでますます気持ち悪い。」(ニュースでは流れていたものの音源が見つからず‥) そのせいで不眠症を発症する人もいるそうで。

キョンは食べられないのか?

原産地である中国広東省あたりや台湾では料理の材料として使われています。
(犬から何から何でも食べるな‥あの国は)

で、日本でのキョンの肉を提供している焼肉店を調べてみましたが、見つかりませんでした。ちなみに薄くスライスして食べるか、野菜と炒めて食べるのが主流だそうです。

日本でも「鹿肉」は提供されています。赤身が多くて鉄分豊富、引き締まっていてすごく美味いとのこと。キョンも同じ鹿の仲間なんだから、きっと美味しいのでは?

【ニホンジカがこの20年で数が9倍に】ということがニュースになり、農林水産省が【第4章 シカの生態と被害対策】という報告を出すほどの「鹿肉」が提供されているのに、【2007年で3,400頭、2014年で47,000頭 (わずか7年で数が何倍? )】のキョンを食さないというのは考えられない。

千葉県はさっさとキョンの駆除を加速させて食肉加工して商品として提供する道を模索すべきじゃないの?

キョン、いよいよ、東京に侵入!!!

キョンは千葉県柏市でも目撃されており、得意な泳ぎで江戸川を渡ってくれば東京23区に侵入、被害が及ぶ可能性もある。

というか、どうせこのまま放置なんだろうからほぼ確実でしょう。自然界の脅威を舐めてはいけない‥。

そうなると都知事の小池のおばあちゃん、どう対処してくれるんでしょうね。
(というか、あれもこれも何でもそうだけど、コイツら、毎度毎度ホント対症療法じゃなくて前もって対処しろよ、と本気で思う)

(追記:2017/01/31)

小池知事がついに…キョン対策に4億円超

今朝のTBS「あさチャン!」でやってました。

伊豆大島を訪問の小池知事は特定外来生物・キョン対策に来年度予算4億500万円超を盛り込むことを発表。

で、何をやるのかというと、罠を仕掛けるというものらしい。

かごを仕掛けて捕まえる系の。役に立つわけない。こんなもん。

いよいよ来るよ、東京都に。キョン。

「キョン」の検索で

・キョンキョン・・アラフィフ
・深キョン・・アラフォー
・ハルヒ・・アラサー

だそうで。貴方は?

(追記:2017/11/23)

キョンの捕獲チーム「キョンとるず」を結成。

詳しく知りたい方は、東京都環境局の報道発表資料をご覧下さい。

「キョンとるず」 ≒ 「とんねるず」‥。

はぁ‥。

こういうのって‥ダイキライ‥。