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ビタミンCは風邪予防には無意味‥知らぬが仏の効果は?

budda

風邪予防にはビタミンCをしっかり取る、大嘘でした。

風邪に対するビタミンCが「効果あり」と言われるようになったそもそものきっかけは、ノーベル化学賞・平和賞受賞者であるライナス・ポーリング(Linus Carl Pauling)博士が1970年代に提唱したメガビタミン療法のビタミンCの大量摂取が始まりです。



メガビタミン療法とは?

人間は自らの体内でビタミンCを合成することができないため、食事という形で外部からビタミンCを積極的に摂り入れる必要があるということを強調し、その量は一日あたりグラム単位とすべきというのが博士の主張です。

「大量に摂取しても、尿として排出されるだけ」と、当時から度重なる批判を受けたものの博士は、毎日欠かさず1日20gものビタミンCを摂取していたといわれています。

ちなみに現在では美白・美肌のサイトで提唱されているのが1000~2000mg(2g)です。3000mg(3g)で下痢程度の副作用が出たとされてはいるものの、大量摂取については何ら問題ないと。

でもまあ、肝臓にも腎臓にも負担が掛かるし、現在推奨されている量が100mgである以上、無茶をすると良くないというのことは誰にでも分かりますよね。

ビタミンCが風邪に効くのかの実験

ヘルシンキ大学のHarri Hemilä博士らは、ビタミンCサプリ摂取の風邪への効果について、ビタミンCと偽薬(プラセボ)とを摂取する群を二つに分けて風邪に対する効果を比較し、2013年1月にコクラン・レビューとして報告しています。

風邪をひく回数・風邪をひいてから治るまでの日数のどちらにおいても、ほぼ変わりなしという結果が出ています。

ただ、全く効果がなかったわけでもなく、風邪をひく回数については3%少なく、風邪が治る日数は10%ほど短縮できたそうです。

が、この程度では効果がなかったわけではないというだけで、敢えて拘って風邪のためにとビタミンCを摂取しようという努力する必要性は全く感じられない結果です。



冬にこたつでミカンを食べてビタミンC‥も無駄なのか

実験はあくまでも実験であって、ビタミンCのみの摂取です。

ミカンには抗酸化作用のあるβカロテン、抗酸化物質であるビタミンCのサポートするビタミンPも含まれています。また、温州みかんに含まれている シネフリンという物質が、風邪に有効と言われています。

この例ひとつをとっても、食品に含まれている栄養素が互いに助け合って効果を発揮、ビタミンCのみを摂取した場合とは違う効果が期待できそうです。

あれこれややこしい理屈はともかく、大昔から続いている習慣には少なくとも何かしらの裏付けがあって、であるからこそ現代に至るまで脈々と受け継がれているとも言えます。


風邪予防にはビタミンCをしっかり取る。

調べた結果、理屈そのものとしては大間違いではあったけれども、食事として摂取するビタミンCを取り巻くその他の栄養素群の作用もあいまって、きっと風邪の予防には効果はあるものと思われます。(ビタミンCが直接作用したのかどうかは大いに疑問ながら)

結局、知らぬが仏、中途半端な知識でサプリなどを用いてビタミンCの補給に走ることなく、昔から風邪に良いとされている食事を普通に食している人がもっとも幸せで、風邪予防にも一番効果がありそうです。


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