いまや女性も薄毛・・治る? 生える? 徹底解剖~基礎編~

baby-bold

個人的には、髪の毛についてはこれまでは全く気にすることなく生活してきたものの、最近抜け毛がひどく、髪の分け目が透けて見えるようになり、「このままでは、薄毛がますます進んでしまう・・」と本気で悩み出しました。

” どうすれば良いのか? 今からすぐに何ができるのか? そもそも原因は? “

基本情報をはじめ、薄毛についての対策・改善・治療について深く掘り下げていこうと思います。



薄毛とは?

薄毛とは、一般的に頭髪量の減少や髪の毛が細くなるなどによって地肌が見えてしまっている状態のことを指します。

現代社会において、日本人の男性の3人に1人が薄毛を気にしていると言われており、最近では女性も薄毛に悩む人が増えていて10人に1人が気になっているとされています。

髪の毛の成長とヘアサイクル(毛周期)

hair-system

髪は「毛母細胞」が分裂して成長します。

髪は、頭皮から出ている「毛幹」と、頭皮の中にある「毛根」とに分けることができます。ふだん「髪の毛」と呼んでいるのは「毛幹」です。

髪が成長するのは毛根の先のふくらんだ「毛球」のほう。毛球にある「毛乳頭」が、「毛母細胞」に対し、髪の成長を促したり、止めたりする指示を出しています。

髪の成長を促す指示が出ると、「毛母細胞」が分裂し、それが髪となって毛根から押し上げられるように成長します。

基本的に、毛根の数は生まれた時から一生変わりません。


毛には一定の寿命があって発毛と脱毛を繰り返しており、「成長期」「移行期」「休止期」に分けられます。

これを「ヘアサイクル」といいます。

【 成長期 】
うぶ毛のような細く短い毛の生えはじめから、1日平均0.3ミリのペースで伸び続けます。一般に男性が2~5年、女性は5~6年の間続きます。

【 退行期 】
髪の成長が止まって2~3週間を経て、休止期に移行します。

【 休止期 】
毛根が退化して位置が浅くなり、新たに成長を始めた髪に押し出されるように脱毛するまでの期間で約数ヶ月間あります。

その後、また同じ毛穴から発毛して同じヘアサイクルを巡るのですが、さまざまな原因からこの課程に乱れが生じ、充分に髪が成長しないままに通常のリズムよりも早く退行期や休止期に移行してしまい、薄毛や抜け毛が発生することがあります。

毛髪はそれぞれヘアサイクルが異なっているため、一度にまとめて抜け落ちたりすることはありませんし、日本人は平均的に約10万本もの髪の毛が生えていますので、1日平均約100本(70~150本)くらいは抜けていることになります。

毎日毎日何十本程度ということであれば、誰にでも見られる生理現象としての正常範囲内の抜け毛なので、それほど悩んだり心配することはありません。



薄毛の原因を探る

結果には必ず原因がある。

これを知らずしては、薄毛の改善も対策もありえません。


《 男性ホルモン 》

一般的に多くの男性は、成長して20歳を越えると少しずつ頭頂部の毛が薄くなり、生え際が後退して広くなってきます。

この生理現象を「男性型脱毛症」(AGA)といいます。

原因として挙げられるのがジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンです。

このDHT毛乳頭の受容体と結合して分裂を抑え、結果毛母細胞の活動を低下させ、髪の毛の成長を阻害したままに抜け毛へと進みます。

一般に「ハゲは遺伝する」とよくいわれてはいるものの、はっきりとした答えは出ていません。

ただし、遺伝するにしても薄毛や抜け毛という症状自体が受け継がれるということではなく、男性ホルモンの影響が強い、頭皮が脂っぽいなどの「体質が遺伝」するということです。


 《 血行不良 》
髪の毛の成長にとって血液、栄養は必須です。

髪のもとになる毛母細胞は、毛乳頭にある毛細血管の血液から必要な栄養分を補給してもらって成長しますが、血行が悪くなると栄養が毛乳頭に行き渡りにくくなります

血管が縮んだり血流が悪くなったりして毛乳頭に栄養が届かなくてなってしまうと、髪の毛の材料である毛母細胞にも指令が伝わらずに成長ができず結果、髪の成長が鈍って健康な髪が作れなくなり、抜け毛が増えてしまいます。



《 皮脂分泌過剰 》

頭皮へ皮脂が異常に多く分泌されると、毛穴が詰まりやすくなったり、アレルギー反応を起こしたり、雑菌が繁殖して皮膚に炎症が起きるなど、髪の成長を阻害して抜け毛を招きます。

症状がひどい場合には、脂漏性脱毛症と診断されます。


《 頭皮緊張 》
頭皮が緊張して硬くなると、頭皮が突っぱって血管を圧迫することにより、血流が悪くなります。
結果、毛乳頭細胞へ栄養分が行き渡らなくなって活動が低下し、毛母細胞も成長できずに抜け毛になるといわれています。
ストレスによって交感神経が活発になって血管が収縮、頭皮の血行が悪くなることで、頭皮が緊張して硬くなります。

また、首や肩の筋肉の緊張やコリが頭皮の緊張に影響与えやすいと言われています。


《 ストレス 》

過度なストレスが、自律神経やホルモンのバランスを崩して血管を収縮させることで栄養を運ぶ血液が減少し、毛乳頭細胞や毛母細胞は正常な活動を奪われ、抜け毛が進行します。

ストレスにより睡眠不足になると、ヘアサイクルの代謝活動がうまくいかずに抜け毛の原因となる場合があります。

またストレスによって自律神経に支障をきたしてしまうと、内臓機能は低下します。これによって髪の毛を形成する栄養素であるタンパク質が充分に吸収できなくなり、太くて強い髪への成長ができずに抜けやすくなって薄毛へと進んでしまいます。


これらのうちのどれか一つが薄毛の原因というわけではなく、ひとり一人でその原因は様々なので同じような症状であっても薄毛対策としては異なってきます。
また、複数の原因が互いに影響しあっている場合も多いと考えられます。


コメント