「涙」は「赤くない透明な血液」ってほんと?

tears

悲しいとき、嬉しいとき、辛いとき、痛いとき等々・・に自然と流れる涙。

実は確かに、涙の原料は血液です。

ただし、「涙」は「赤くない透明な血液」 というのは少々違います。



血液の成分

血液の成分は、全体の約半分を占めているサラサラな「血漿(けっしょう)」が約55パーセント。その血漿の中に「赤血球」が約44パーセント入っています。残りの1パーセントが「白血球」「血小板」です。

「赤血球」「白血球」「血小板」のことを「血球」といいます。

それぞれの役割は、

「血漿」・・・物質の運搬。細胞に栄養を届け、老廃物を回収する。

「赤血球」・・・酸素を運ぶ。血液が赤いのは、この中に含まれるヘモグロビンが酸素と結びついたたため。

「白血球」・・・外敵との戦い。侵入した病原体を食べ殺します(貪食作用)。

「血小板」・・・血を止める。その粘着性を発揮して傷口にフタをする。



涙の正体

涙は「涙腺」を通して流れ出ます。

涙腺はフィルターの様な役割を果たしており、「赤血球」「白血球」「血小板」の「血球」はこの涙腺のフィルターを通り抜けることができません。なので、血液の水分の部分が主に排出されることなり、これが「涙」となります。

よって、「涙」は「赤くない透明な血液」というよりは正確には、

「涙は血液を原料としている「赤血球」「白血球」「血小板」の「血球」が入っていない透明な液体」

というのが正しい表現となります。


ならば涙腺のフィルターに異常があると、本当に血の涙を流すのでしょうか・・?
ということは、世界中で「奇跡」とされて巡礼者が絶えない「血の涙を流す聖母マリア像」がまさにそういうことだったりして・・?

って、これはさすがに悪ふざけが過ぎますね・・。すみません・・。


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