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熱中症対策の水分補給で水中毒の恐怖? -その2-

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体内におけるナトリウムの役割

ナトリウムは、人間の身体をつくるために必要なミネラルの一つで、血圧の調節、酸の中和、神経の情報伝達、栄養素の吸収・輸送などに関わっています。主に《細胞の外側》に存在していて《細胞の内側》に含まれているカリウムとの比率が「ナトリウムポンプ(ナトリウムカリウムポンプ)」と呼ばれる仕組みで一定に保たれています。

塩分をたくさん取ると《細胞の外側》に存在するナトリウム濃度が高くなります。すると、普段は一定に保たれている”浸透圧”のバランスが崩れます。
(“浸透圧”というのは簡単にいうと、濃度の高い方から低い方へ流れようとする「同じ濃度になろうとする力」のことです)
この濃くなった《細胞の外側》の塩分を通常の状態まで薄めようと、喉が乾き水が欲しくなります。

逆に発汗等で《細胞の外側》の塩分濃度が低くなった場合、《細胞の内側》との浸透圧のバランスが崩れてきます。そのバランスを崩さないようにと水が細胞内に入ってきて細胞を膨らませ、そのことで《細胞の外側》の水分が減って脱水症状を起こします。
この時に水だけを飲んでしまうと《細胞の外側》の食塩漉度はますます薄くなって、バランスの崩れはより一層ひどくなります。

このようなメカニズムから、水分の補給は塩分と一緒に、というわけです。

正しい水分補給

「水を飲むだけではなく塩分も」ということでしたので、誰もが最初に思いつくのはスポーツドリンクだと思います。各社の各商品の成分を確認してみると、確かにナトリウムは含まれていますし、のみならずビタミン・アミノ酸配合といった特長も色々打ち出しています。ただ、スポーツドリンクで問題となるのは「糖分」で、500mlのペットボトル1本でおよそ20~30g含まれています。一般的なソフトドリンクの糖分が50-70g程度、角砂糖15個分に相当するそうなので、その半分くらいの糖分がスポーツドリンクには含まれているわけで、急性の糖尿病である「ペットボトル症候群」の危険が充分にあります。

嘔吐・下痢などの脱水にも効く経口補水液

通常の運動で汗をかいた際にはスポーツドリンクで充分なのですが、感染性胃腸炎による下痢・嘔吐などの場合は、発汗で失うよりも多くのナトリウムやカリウムなどの電解質が失われるためにスポーツドリンクの塩分では足りない場合も多く、逆に糖分は多すぎることになりますので、WHO推奨の経口補水液(ORS=Oral Rehydration Solution)が最適ということになります。

調べてみると、経口補水液は家庭でも簡単に作ることができるようですね。

熱中症などの緊急時には、水1リットルに対して砂糖大さじ 4と1/2、食塩小さじ 1/2を加えることで簡便にORSを作ることができる。発展途上国では「コップ一杯の沸騰したお湯にひとつまみの塩と一握りの砂糖を入れる」ということで普及している地域もあり、LGS(lobon-gur solution)などと呼ばれる。(Wikipediaより)

cookpadでも経口補水液のレシピがいっぱい紹介されてます。

個人的にはもっとも手軽な「味噌汁1杯(Na)+バナナ1本(K)+水道水」で済ませますが・・。

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